意味
「素天辺(すてっぺん)」とは、山の頂上や人の頭の先など、物のいちばん高いところを意味する言葉です。
そこから意味が広がり、物事のいちばん最初(のっけ)や、程度がもっとも高いものを指す場合にも使われます。
語源・由来
「素天辺」は、接頭語の「素(す)」と、「てっぺん」ということばが結びついてできています。
「素」は名詞などの上に付く接頭語で、「素早い」「素頓狂」のように、下に来る語のさまを強める働きもします。
「てっぺん」は、同じく物のいちばん高いところを表す「天辺(てへん)」という言い方が、音を変えてできた語です。
使い方・例文
- 疲れ果てながらも、彼はついに山の素天辺にたどり着いた。
- 彼は今朝、素天辺から機嫌が悪くて手に負えなかった。
- あの店のうなぎは、この界隈では素天辺の味だと評判だ。
英語表現
英語では、次のような表現が近いニュアンスを持ちます。
tip-top
物事の程度がもっとも高く、最高の状態であることを表す表現。
The company is in tip-top shape this year.
(今年、この会社は最高の状態にある。)
from the word go
物事のいちばん最初から、という意味を表す表現。
From the word go, the plan was doomed to fail.
(最初から、その計画はうまくいかない運命だった。)
「素天辺」の「てっぺん」も「ほっぺた」も、もとは「〜辺」
「辺」の字を含む言い方が、詰まった音を含む形に変わった身近な言葉は、「てっぺん」のほかにもあります。
頬を指す「頬っぺた(ほっぺた)」は、頬のあたりを意味する「頬辺(ほおべた)」が変化した語です。
「天辺(てへん)」から「てっぺん」、「頬辺(ほおべた)」から「ほっぺた」と、どちらも「辺」を含む語に詰まる音が入り、「へ」「べ」が「ぺ」の音に変わっています。
接頭語の「素(す)」を頭に持つ言葉には、突然調子はずれの声を出したり、奇抜な言動をしたりするさまを表す素頓狂(すっとんきょう)もあります。

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