四字熟語

本領発揮

(ほんりょうはっき)

その人が本来持っている才能や実力を、余すところなく外へ示すこと。


8文字の言葉 / 「ほ・ぼ・ぽ」から始まる言葉
本領発揮 ことば
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意味

「本領発揮(ほんりょうはっき)」とは、その人が本来持っている才能や実力を、余すところなく外へ示すという意味です。

  • 本領(ほんりょう):本来持ち合わせている特質や才能。
  • 発揮(はっき):持っている力を十分に表し出すこと。

語源・由来

「本領」という語には、本来の特質・得意とするところという意味と、中世の武士が代々受け継いできた領地という意味があります。
「本領発揮」の「本領」は、本来の特質という意味です。

本来の特質を指す「本領」は、中国唐代の書物『楽府雑録がふざつろく』にも使われています。
この「本領」に、力を外へ表すという意味の「発揮」を組み合わせた四字熟語です。

使い方・例文

「本領発揮」は、得意な分野やここぞという勝負の場面で、見事な活躍を見せたときに使われます。

  • プレッシャーのかかる決勝戦で、ついにエースが本領発揮した。
  • 「ここからが私の本領発揮だ」と、彼は自信満々に笑った。
  • 普段は無口な彼だが、パソコンのトラブル対応となれば本領発揮である。

類義語・関連語

「本領発揮」と同様に、自分の持つ力を存分に出して活躍する様子を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 真骨頂(しんこっちょう):
    そのものが本来持っている真の姿や価値
  • 面目躍如(めんもくやくじょ):
    世間の期待や評価通りに活躍し、生き生きとしている様子
  • 水を得た魚(みずをえたうお):
    自分に合った環境を見つけ、生き生きと活躍する様子

「本領発揮」と類義語の違い

どれも力を出し切る前向きな言葉ですが、使える場面が異なります。
「本領発揮」は実力を外に出す場面、「真骨頂」は真価が問われる場面、「面目躍如」は評価を高める場面で使います。

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対義語

「本領発揮」とは対照的な意味を持つ言葉は、以下の通りです。

  • 宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ):
    役に立つ才能や技術を持っていながら、それを利用しない様子
  • 不完全燃焼(ふかんぜんねんしょう):
    持っている力を十分に発揮できずに終わる様子

英語表現

「本領発揮」を英語で表現する場合、以下のような実用フレーズが使われます。

at one’s best

最高の状態にあり、持てる力を存分に引き出している様子

He is at his best in a crisis.
(彼は危機の時に本領を発揮する。)

「本領発揮」の「本領」は、武士の領地とは別の意味

「本領」は、鎌倉時代の武士にとっては、先祖が開発して代々受け継いできた根本の領地のことでした。
鎌倉幕府はこの本領を、将軍への奉公によって新たに与えられた土地(御恩地)と区別し、本領の所有を将軍に認められた武士が御家人となりました。

先祖から受け継いだ本領は「一所懸命」の地とされ、一族や家来を置いて直接治める土地でした。

一方、「本領発揮」の「本来の特質」という意味の「本領」は、中国の書物にも出てきます。
唐代の段安節だんあんせつが音楽について記した『楽府雑録』には、琵琶の名手康崑崙こうこんろんが、徳宗とくそうの命で僧の段善本だんぜんぽんに教えを受けることになった話があります。
段善本は康崑崙に一曲弾かせ、次のように言いました。

本領何雜?兼帶邪聲。
(もとの芸がなんと雑多なことか、よこしまな音まで混じっている。)

康崑崙は、若いころ隣家の巫女から習ったのが芸の始まりだったと打ち明けました。
段善本は、十年あまり楽器に近づけずにその「本領」を忘れさせてから教えたいと願い出て許され、康崑崙はのちに段善本の芸をすべて身につけました。

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