意味
「埒が明く(らちがあく)」とは、物事に決着がつくという意味です。
話し合いや手続きがてきぱきと進み、片づくことを表します。
- 埒(らち):馬場の周りに巡らした柵。転じて、物事の区切り。
- 明く(あく):閉じていたものが開く。
語源・由来
この言葉の「埒」は、もとは馬場の周りに巡らした柵のことです。
そこから物事の区切りの意味が生まれ、物事に結末をつけることも埒と言うようになりました。
上賀茂神社の神事として行われる競馬(= 馬を走らせて速さを競う行事)で、柵の中に入ることが許されるのを「埒が開く」と言ったところから出た語だとする説があります。
使い方・例文
「埒が明かない」のように打ち消しの形でも使い、いつまでも決着がつかない、話が進まないという意味になります。
- 窓口で何度説明しても埒が明かず、責任者に対応を代わってもらった。
- 両社の社長が直接会談したことで、長引いた交渉にようやく埒が明いた。
- 与野党の協議は埒が明かないまま、法案の採決は来週に持ち越された。
類義語・関連語
どれも、物事が決着することを表す言い方です。
- 片が付く(かたがつく):
物事の決着がつくこと。 - けりが付く(けりがつく):
物事の結末がつくこと。決着すること。
馬場の柵、古くは左を雄埒、右を雌埒と呼んだ
馬場の埒には、場所によって呼び名があります。
古くは、高く作った左側を雄埒、低く作った右側を雌埒と呼び、今は内側の柵を内埒、外側の柵を外埒と呼びます。
江戸の町にあった馬場も、土を盛った土手と垣(埒)で囲われていました。
長さが100間(約180メートル)ほどあるのに幅は10間ほどという細長い形が多く、これは馬をまっすぐ走らせて弓を射る流鏑馬のような競技が多かったためです。

コメント