意味
「桜梅桃李(おうばいとうり)」とは、桜、梅、桃、李の四つの花が、それぞれ独自の美しさを持ち、他と比較することなく自分らしく咲き誇る様子を指します。
転じて、他者の真似をするのではなく、自分の個性を磨き、自分自身の良さを生かして輝くべきだという教訓を込めた言葉です。
語源・由来
「桜梅桃李」は、『御義口伝』という文献に出てくる言葉です。
その中に「桜梅桃李の己々の当体を改めずして」という一節があります。
これは、それぞれの草木が本来持っている性質を変えることなく、そのままの姿で悟りを開くことを説いたものです。
『御義口伝』は、弟子の日興が弘安元年(1278年)に講義を書き留めたものと伝えられていますが、日蓮の没後に門流の中でまとめられたとみる説もあります。
現代では「桜梅桃李」が、一人ひとりの個性や自分らしさを認める言葉として引かれることがあります。
使い方・例文
「桜梅桃李」は、自分らしさを肯定する場面や、個性を尊重し合う教育、あるいは他人の才能に嫉妬しそうな自分を律する際などに用いられます。
例文
- 桜梅桃李の精神で、自分の得意分野を伸ばす。
- 各自の良さを認める桜梅桃李の教育を行う。
- 「桜梅桃李」という言葉を座右の銘に選ぶ。
- チーム全員が桜梅桃李のごとく個性を発揮する。
類義語・関連語
「桜梅桃李」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 十人十色(じゅうにんといろ):
考えや好みが人によってそれぞれ異なること。 - 三者三様(さんしゃさんよう):
人によってやり方や考え方がそれぞれ違うこと。 - 独立独歩(どくりつどっぽ):
他人に頼らず、自分の信じる道を自分の力で進んでいくこと。
対義語
「桜梅桃李」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
四つの花は、どれもサクラ属
「桜梅桃李」に並ぶ四つの花は、植物の分類ではどれもバラ科サクラ属に入ります。
属の分け方は国や時代によって違い、桜や梅をそれぞれ別の属に分ける考え方もありますが、いずれもごく近い仲間です。
見分ける手がかりは、花の付き方と花びらの形です。
桜は長い柄の先に花が房になって付き、花びらの先に切れ込みがあります。
梅と桃は、枝にじかに付くように咲きます。
花びらは、梅が丸く、桃は先がとがります。
李も桜と同じく柄の先に咲きますが、柄は長さ1〜1.5センチほどで、白い花がふつう3つずつまとまって付きます。













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