尻馬に乗る

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慣用句
尻馬に乗る
(しりうまにのる)

7文字の言葉し・じ」から始まる言葉
尻馬に乗る 意味・使い方

自分の考えを持たず、他人の言動に便乗して軽率に同調する様子。
このような心理を表すのが、「尻馬に乗る」(しりうまにのる)です。

意味

「尻馬に乗る」とは、他人の言動に便乗して軽率に行動するという意味です。
相手の意見が正しいかどうかを深く考えずに同調する主体性のなさを表し、お調子者として批判する際に使われます。

  • 尻馬(しりうま):先頭の馬の後ろについて走る馬。
  • 乗る(のる):動きや状況に合わせる。

語源・由来

「尻馬に乗る」の由来は、馬が持つ群れの習性にあります。

馬は群れで生活する動物であり、先頭の馬が突然走り出すと、後ろにいる馬たちも理由が分からないままつられて一斉に走り出します。
この「先頭の馬の後ろを無批判についていく馬」を「尻馬」と呼びました。

前の馬のお尻を追いかけてわけもなく走る様子を、自分自身の考えを持たずに他人の行動へ便乗する人間の姿に重ね合わせた言葉です。

使い方・例文

「尻馬に乗る」は、無責任に騒ぎや悪口に加担する人を批判する場面で使われます。

  • ネットの噂を信じ、尻馬に乗って誹謗中傷を書き込む。
  • クラスの騒ぎに尻馬に乗ってふざける。
  • 課長の意見に尻馬に乗り、部下を説教する。

類義語・関連語

「尻馬に乗る」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。

  • 付和雷同(ふわらいどう):
    自分にしっかりした考えがなく、むやみに他人の意見に賛同すること。
  • 便乗(びんじょう):
    他人の機会や流行を都合よく利用すること。
  • 勝ち馬に乗る(かちうまにのる):
    自分に有利な側や、勢いのある方へ味方すること。

「尻馬に乗る」と類義語の違い

「尻馬に乗る」と「勝ち馬に乗る」はどちらも馬に例えられていますが、行動の裏にある計算の有無に決定的な違いがあります。

語句行動の理由
尻馬に乗る
(しりうまにのる)
何も考えず、ただ周囲の雰囲気に流されている。
勝ち馬に乗る
(かちうまにのる)
有利な状況を見極め、戦略的に便乗している。

対義語

「尻馬に乗る」の対義語には、以下のような言葉が挙げられます。

  • 独立独歩(どくりつどっぽ):
    他人に頼らず、自分の信じる道を進むこと。
  • 主体性(しゅたいせい):
    自分の意志や判断で行動する態度。

英語表現

jump on the bandwagon

意味:流行や多数派に便乗すること。

  • 例文:
    He just jumped on the bandwagon without thinking for himself.
    彼は自分では何も考えず、尻馬に乗りました。

匿名環境がもたらすオンライン脱抑制効果

掲示板やSNSで大勢が一人のターゲットに対して一斉にバッシングを行う現象の背景には、「オンライン脱抑制効果」と呼ばれる心理的な働きが存在します。

これは、心理学者のジョン・スラーが2004年に提唱した概念です。
インターネット特有の匿名性や相手の顔が見えない環境が、現実社会では働くはずの社会的なブレーキを弱めてしまう現象を指します。

「自分が誰かバレない」「安全な場所にいる」という感覚に加えて、言葉のやり取りにタイムラグがあることなどの複数の要因が重なると、現実では口にしないような過激な言葉や行動へと繋がりやすくなります。

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