意味
「合点がいく(がってんがいく)」とは、物事のわけや事情がよく分かり、なるほどと思えるという意味です。
「合点」は「がてん」とも読み、「がてんがいく」とも言います。
「いく」を「ゆく」にした「合点がゆく」の形もあります。
語源・由来
この言葉の「合点」は、文書や和歌に付ける印の名前でもあります。
和歌・連歌・俳諧を批評するとき、よいと思う句の肩に付けた印や、回状(= 順に回して読ませる知らせの文書)を読み終えて承知したしるしに、自分の名前の上に付けた鉤型の線を「合点」と呼びました。
「合点」には、この印のほかに、相手の言い分を承知すること、なるほどと納得することという意味もあります。
「合点がいく」は、この納得の意味の「合点」に「いく」を続けた形です。
使い方・例文
「合点がいかない」のように、打ち消しの形で使われることが多い言葉です。
- 説明を三回聞いても、なぜ値段が倍になるのか合点がいかない。
- 祖母の話を聞いて、父が毎朝早起きする理由にようやく合点がいった。
- 試合に負けたのに監督が上機嫌なのは、どうにも合点がいかない。
類義語・関連語
話や事情に納得できるという意味で、置き換えられる言葉です。
- 腑に落ちる(ふにおちる):
相手の話や物事の筋道に納得できること。
こちらも多く打ち消しの形で使う言い回し。
英語表現
make sense
筋が通っていて、納得できること。
His excuse doesn’t make sense to me.
(彼の言い訳は、どうも合点がいかない。)
add up
話のつじつまが合い、筋が通ること。
Something about his story doesn’t add up.
(彼の話には、どこか合点がいかないところがある。)
中世の寺の選挙は「合点」で投票
中世の古文書では、物事を確かめたしるしとして、文書の語句の横に斜めに引く線も「合点」と呼びました。
証拠に使う写しを本物と照らし合わせたときや、帳簿の数字を確かめたときにもこの線を付け、朱で引くこともありました。
変わった使い方として、寺院で事務を受け持つ役を選挙で決めるとき、投票する人は選びたい人の名前に合点を付け、その数の多い人が当選となりました。
この投票の文書を「合点状」といいます。

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