意味
「摩天楼(まてんろう)」とは、天を摩する(=こする)かと思うほど高い、超高層の建築物を指す言葉です。
ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングなどが、この言葉で呼ばれる代表的な建物です。
- 摩天(まてん):空を摩する、非常に高いこと。
- 楼(ろう):高く造られた建物。
語源・由来
「摩天楼」は、英語の「skyscraper」を日本語に訳してできた言葉です。
scrapeは「こする」という意味の動詞で、空をこすりそうなほど高い建物という発想を、「天を摩する高楼」と訳したのがこの言葉の成り立ちです。
使い方・例文
「摩天楼」は、1棟の高層建築物だけでなく、高層ビルが立ち並ぶ街並み全体を指して使われることもあります。
- 夜の摩天楼を彩る無数の窓明かりが、都市の活気を物語っている。
- 新宿の高層ビル群は、日本を代表する摩天楼として知られている。
類義語・関連語
この言葉と同様に、空高くそびえる大きな建物を指す言葉には、次のようなものがあります。
- 摩天閣(まてんかく):
摩天楼とほぼ同じ意味で使われる言葉。 - 超高層建築(ちょうこうそうけんちく):
非常に高い階数を持つ建物を指す言葉。 - 楼閣(ろうかく):
高く立派に造られた建物。 - 高楼(こうろう):
高くそびえる建物。
英語表現
skyscraper
空を摩するほど高い建物を指す、まさに「摩天楼」の語源になった英単語。
日常の会話やニュースで、高層ビルそのものを指す最も一般的な言い方。
New York is famous for its skyscrapers.
(ニューヨークは摩天楼で有名です。)
摩天楼が並んだきっかけは、1871年のシカゴ大火
アメリカで高層建築が一気に増えたきっかけは、1871年に起きたシカゴの大火でした。
大火を機に地価が高騰したことに加え、構造技術の進歩やエレベーターの開発が重なり、限られた土地の上に階数を積み上げる高層建築が次々に建てられるようになりました。
その後ニューヨークでは、1930年にクライスラー・ビルディング、翌1931年にはエンパイア・ステート・ビルディングが完成し、装飾的なアール・デコ様式の摩天楼が数多く建てられる全盛期を迎えました。
エンパイア・ステート・ビルディングはアンテナを含めた高さが443.2メートルにおよび、1970年代前半まで約40年間にわたって世界一高い建物であり続けました。

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