意味
「先制攻撃(せんせいこうげき)」とは、相手が動き出す前にこちらから攻めかかり、先手をとるという意味です。
戦争や国どうしの争いについて使うほか、試合や議論など、相手と競り合う場面で先に仕掛けることにも使えます。
語源・由来
この言葉は、「先制」と「攻撃」を重ねた語です。
「先制」は先手をとること、つまり相手より先に動いて機先(= 物事が起ころうとする、また事を行おうとするその直前)を制することを表し、「先制攻撃」はその先手を攻撃によってとることを指します。
使い方・例文
国際ニュースでは、武力攻撃を受けるおそれがあると見られる段階で、相手国を先に攻撃する行為を指す言葉として使われます。
2001年の同時多発テロを受けて、当時のアメリカのブッシュ政権はこの考え方を軍事方針に取り入れ、2003年にイラクへ侵攻しました。
この侵攻は、国連憲章違反だという厳しい批判を浴びています。
- 開始早々の先制攻撃で二点を奪い、試合の流れをつかんだ。
- 反論が来る前に、会議の冒頭で先制攻撃を仕掛けておこう。
- 敵が陣を整える前に先制攻撃をかけるべきだと、将軍は進言した。
類義語・関連語
この言葉と同様に、相手より先に動いて優位に立つことを表す言葉には、次のようなものがあります。
- 機先を制する(きせんをせいする):
相手より先に行動して、その計画や勢いをくじくこと。 - 先手必勝(せんてひっしょう):
相手より先に行動を起こせば、主導権を握って必ず勝てるということ。 - 先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす):
人より先に行動を起こせば、有利な立場に立てるという教え。
「先制攻撃」と類義語の違い
どれも「先に動く」ことを言いますが、「先制攻撃」は攻める行為そのもの、「先手必勝」は先に動けば勝てるという考え方を表す点が異なります。
| 語句 | 表すもの | 使い方 |
|---|---|---|
| 先制攻撃 (せんせいこうげき) | 先に攻めかかる行為 | 「先制攻撃をかける」 |
| 機先を制する (きせんをせいする) | 先に動いて相手の勢いをくじくこと | 攻撃以外の行動にも |
| 先手必勝 (せんてひっしょう) | 先に動けば勝てるという考え | 心構えとして |
英語表現
英語では、次の表現がこの言葉にあたります。
preemptive strike
相手の攻撃を見越して、先に仕掛ける攻撃を指す表現。
The country launched a preemptive strike on the missile base.
(その国はミサイル基地に先制攻撃を加えた。)

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