意味
「陰々滅々(いんいんめつめつ)」とは、暗く陰気で、気分がめいる様子をいいます。
その場の雰囲気にも人の気分にも用い、「陰々滅々たる」「陰々滅々と」の形で様子を表します。
語源・由来
この言葉は、「陰陰」と「滅滅」を重ねた語で、同じ字を二つずつ並べた形をしています。
「陰陰」は、薄暗くもの寂しい様子や、陰気な様子を表す語です。
「陰陰滅滅」とも書きます。
使い方・例文
- 長雨が続き、閉め切った部屋の空気まで陰々滅々としてきた。
- 試験に落ちた兄は、夕食の間ずっと陰々滅々とした顔で黙っていた。
- 客足の途絶えた商店街は、昼間でも陰々滅々たるありさまだった。
類義語・関連語
暗く晴れない気分や雰囲気を表す語には、次のようなものがあります。
- 陰鬱(いんうつ):
陰気で、うっとうしい様子。 - 鬱々(うつうつ):
心が晴れ晴れとせず、ふさぎこんでいるさま。
英語表現
doom and gloom
気がめいるような暗い雰囲気や気分を表す表現。
After the team lost again, the locker room was all doom and gloom.
(チームがまた負けて、ロッカールームは陰々滅々としていた。)
「陰々滅々」の「陰陰」は王維の詩で夏の木陰を表す
「陰陰」という語は、唐の詩人王維の詩「積雨輞川荘作」にも出てきます。
そこでは、気分の暗さではなく、夏の木々が茂ってできた薄暗い木陰を表しています。
漠漠水田飛白鷺,陰陰夏木囀黃鸝。
(広々とした水田には白鷺が飛び、薄暗く茂った夏の木立では黄鸝(= コウライウグイス。体の黄色い鳥)がさえずる。)
日本語の「陰陰」も、空が曇ったり木が茂ったりして薄暗い様子を表すほか、もの寂しく陰気な様子にも使われます。
「陰々滅々」は、その陰気さのほうを強めた言い方です。

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