意味
「快哉を叫ぶ(かいさいをさけぶ)」とは、胸がすくほど痛快な出来事に、思わず声を上げて喜ぶという意味です。
「快哉」は「愉快だ、気持ちがよい」という感動を表す言葉で、「哉(かな)」は「〜だなあ」という感嘆を添える助辞です。
「快哉を叫ぶ」は、この感動をこらえきれずに声に出して表すことをいいます。
語源・由来
「快哉」は、中国戦国時代の文人・宋玉の作とされる「風賦」に見える言葉です。
楚の襄王が蘭台の宮殿で、吹いてきた風に襟を開いて当たり、次のように言ったと書かれています。
快哉此風、寡人所與庶人共者邪。
(なんと心地よい風だろう。これは私も庶民も同じように味わえるものだろうか。)
使い方・例文
- 応援していたチームが逆転勝ちし、思わず快哉を叫んだ。
- 長年争ってきた裁判に勝訴し、原告団は快哉を叫んだ。
- 苦手な相手を見事に打ち負かし、快哉を叫びたい気分だった。
類義語・関連語
どちらも、胸がすくような痛快な気持ちを表す言葉です。
- 胸がすく(むねがすく):
心のつかえが取れて、さっぱりした気持ちになること。 - 溜飲が下がる(りゅういんがさがる):
不満やわだかまりが解消して、気分がすっきりすること。
英語表現
shout for joy
うれしさのあまり、思わず声を上げること。
The fans shouted for joy when their team scored the winning goal.
(決勝点が決まると、ファンたちは快哉を叫んだ。)
「快哉此風」の風は王の雄風、庶民の風は雌風
「風賦」で楚の襄王が「快哉此風」と口にした話には、続きがあります。
王に「これは私も庶民も共に受けられる風だろう」と問われた宋玉は、「これは王おひとりのための風で、庶民が共に受けられるものではありません」と答えます。
宋玉は続けて、宮殿の奥まで吹き込み、病を癒やして耳や目をはっきりさせる風を王の「雄風」、貧しい路地に起こって砂ぼこりや灰を巻き上げ、人を病ませる風を庶民の「雌風」と呼び分けて説き明かしていきます。


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