意味
「半醒半睡(はんせいはんすい)」とは、半分は目が覚めていて、半分は眠っているという意味です。
眠りが浅く、夢と現実の区別がはっきりしない、ぼんやりした状態を指します。
「半睡半醒」と前後を入れ替えた形でも使います。
語源・由来
この言葉は、「半醒」と「半睡」を組み合わせた語です。
「醒」はさめる、「睡」は眠るという意味の字で、半ば目覚め、半ば眠っている様子をそのまま表しています。
「醒」はもともと酒の酔いがさめることを表す字で、のちに眠りや迷いから覚めることにも使われるようになりました。
使い方・例文
- 熱が高かった夜は、半醒半睡のまま朝を迎えた。
- 夜行バスの中では、ずっと半醒半睡の状態で過ごした。
- 半醒半睡で聞いた電話の内容を、朝になって思い出せなかった。
類義語・関連語
どれも、眠りと目覚めのあいだにある、ぼんやりした状態を表す語です。
- 半覚半睡(はんかくはんすい):
なかば目覚め、なかば眠っている状態。 - 夢うつつ(ゆめうつつ):
夢か現実か区別のつかない、ぼんやりした心持ち。
英語表現
half asleep
半分眠っている状態。
I was half asleep when the phone rang.
(電話が鳴ったとき、私は半醒半睡の状態だった。)
夏目漱石『それから』に出てくる半醒半睡の夜
夏目漱石の小説『それから』(1909年)の十五章に、この言葉が出てきます。
主人公の代助は、父から生活の援助を断たれたら自分はどうなるのかと考え込み、その晩はなかなか眠れません。
雨の音を聞きながら寝返りを何度も打つ場面は、次のように結ばれています。
代助はこの雨の音で寐付くかと思うと、又雨の音で不意に眼を覚ました。夜は半醒半睡のうちに明け離れた。
(代助は雨の音で寝つけるかと思うと、また雨の音で急に目を覚ました。夜は、眠りかけては目覚めるうちに明けてしまった。)
翌朝、代助は寝不足のまま雨の中を出かけ、電車の中で胸がむかつき、頭が重くなります。

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