四字熟語

音吐朗々

(おんとろうろう)

音声が豊かでさわやかに、はっきりと響くさま。

異形:音吐朗朗

7文字の言葉 / 「お」から始まる言葉
音吐朗々 ことば
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意味

「音吐朗々(おんとろうろう)」とは、声量が豊かで、よどみなくはっきりと響きわたるさまを表す言葉です。
声が大きいことだけでなく、つかえずにはっきりと聞き取れる響き方まで含めて表します。
同じ字を重ねた「音吐朗朗」という書き方もあります。

  • 音吐(おんと):声の出し方。音声。
  • 朗朗(ろうろう):声が大きく、はっきりしている様子。

使い方・例文

「音吐朗々と読み上げる」「音吐朗々たる声」のように、「〜と」「〜たる」の形で使います。

  • 卒業式で、生徒代表が答辞を音吐朗々と読み上げ、会場が静まり返った。
  • 祖父は毎朝、仏壇の前に座って音吐朗々とお経を唱えている。
  • 面接で音吐朗々たる声で志望理由を述べた彼は、すぐに採用が決まった。

小説での使用例

石川啄木の小説『雲は天才である』(1906年)には、代用教員の「自分」(新田耕助)が、職員室を訪ねてきた石本俊吉という青年の姿を見つめる場面があります。
石本は片目で、垢と埃で縞目も見えない木綿の袷あわせ(= 裏地の付いた着物)を着た、みすぼらしい身なりの若者です。

口を開けばこそ、音吐朗々として、眞に凛たる男兒の聲を成すが、斯う無音の儘で相對して見れば、自分はモウ直視するに堪へぬ樣な氣がする。
(口を開けば、声は豊かに響きわたり、本当にりりしい男の声になるが、こうして黙ったまま向き合っていると、自分はもう正視できないような気がする)

見た目の弱々しさと、よく通る声との落差を描くのに使われています。
作中ではこのあとも、石本の話しぶりが「例の音吐朗々たるナポレオン聲」と書かれています。

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