意味
「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」とは、自分の足元をよく見よという意味です。
禅の言葉で、自分自身をふり返ることや、毎日の暮らしを見つめ直すことを促すときに使います。
語源・由来
「脚下照顧」は、禅宗で使われてきた言葉です。
中国の禅僧・大川普済の語録(= 禅僧の説法や言葉を弟子が書きとめた本)には、説法を終える場面に、次のように出てきます。
下座。巡堂喫茶、各各照顧脚下。
(座を下りる。堂内を巡って茶を飲む。それぞれ、自分の足元をよく見よ。)
使い方・例文
- 人の失敗を笑う前に、脚下照顧で自分の仕事を見直そう。
- 他校の欠点ばかり言う部員に、監督は脚下照顧だと静かに告げた。
- 忙しい毎日こそ、脚下照顧を心がけて暮らしを整えたい。
英語表現
watch your step
足元に気をつけよ、の意。
転じて、言動に気をつけよという注意。
You should watch your step before criticizing others.
(人を批判する前に、自分の足元をよく見たほうがいい。)
「脚下照顧」は原文では「照顧脚下」の語順
大川普済の語録の原文では、「照顧」が先に来る「照顧脚下」の形になっています。
漢文では「脚下を照顧す」と読む語順で、「脚下照顧」は、これを入れかえた形です。
禅寺の解説には、今も「照顧脚下」の形で紹介しているものがあります。
また、この言葉を、脱いだ履物をそろえる心がけと結びつけて説く禅寺もあります。

コメント