意味
「用心堅固(ようじんけんご)」とは、万一に備えた注意や警戒がしっかりしていて、すきがないことです。
「用心」と「堅固」の二つの語を合わせた四字熟語で、建物や守りの備えにも、人の構えや態度にも使います。
- 用心(ようじん):万一に備えて注意・警戒を怠らないこと。
- 堅固(けんご):守りがしっかりしていて容易に破られないこと。
語源・由来
この言葉は、「用心」と「堅固」を重ねて、用心がかたくしっかりしている様子を表した語です。
「堅固」には、かたくて壊れにくいことのほか、守りがしっかりしていて攻められても容易には破られないことや、意志がかたいことという意味があります。
使い方・例文
- 台風に備えて、祖父は雨戸を用心堅固に打ちつけて回った。
- 金庫の置き場所まで二重に鍵をかけるとは、ずいぶん用心堅固な店だ。
- 契約の前に条件を細かく確かめるのは、用心堅固な彼女らしいやり方だ。
国会の会議録に残る「用心堅固」
国会会議録には、昭和29年(1954年)に「用心堅固」を使った発言が二つ残っています。
一つは11月9日の参議院決算委員会で、議員の田中啓一が、木曽川・長良川・揖斐川の堤防工事について述べた発言です。
何でもかでも用心堅固に、絶対的にどんなことがあつてもここは崩れんというまでの工事というものはなかなか現在の私は資力ではできんものであろう。
(どんなことがあっても崩れないほど何もかも手堅い工事は、今の資力ではなかなかできないだろう。)
もう一つは6月24日の参議院図書館運営委員会で、国立国会図書館長の金森徳次郎が、新しい図書館の建物の設計を懸賞で募ったときの方針について述べた発言です。
入選したものでも採用しないことがある、こういうふうに用心堅固に立てておりましたが
(入選した案でも採用しないことがある、と慎重に決めておいたが)
田中啓一の発言では工事という物の備えに、金森徳次郎の発言では方針を決めるときの慎重な構えに使われています。

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