意味
「意気地(いくじ)」とは、物事をやりとげようとする気力や心の張りのことです。
「いきじ」とも読み、こちらはもとの形で、面目にかけて自分の意志をどこまでも通そうとする気構えを指します。
どちらの読みでも、「意地」と言い換えられる意味を含みます。
語源・由来
この言葉は、もとは「いきじ」と読まれ、その音が変わって「いくじ」になりました。
のちに「粋」とも書かれる美意識の「いき」も、本来は「意気」の字を当て、事に当たってきっぱりと決める心の働きをほめる言葉で、意気地と重なる意味を持っていました。
使い方・例文
「いくじ」と読むときは、多く「いくじがない」「いくじなし」のように打ち消しの形で使います。
打ち消しの形を一語にした「いくじない」という言葉もあります。
- 一度の失敗であきらめてしまうとは、意気地がなさすぎる。
- 弟は意気地を見せて、苦手な逆上がりを最後まで練習し続けた。
- 暗い廊下を一人で歩けないなんて意気地なしだな、と兄にからかわれた。
- 老舗の主人は職人の意気地にかけて、手を抜いた品は一つも店に出さなかった。
類義語・関連語
心の強さを表す言葉と、その強さが欠けた様子を表す言葉を挙げます。
- 意地(いじ):
自分の考えや面目を、人に負けまいとして通そうとする気持ち。「いきじ」の意味に近い。 - 気力(きりょく):
困難に負けずに物事へ取り組む心の力。 - 根性(こんじょう):
苦しくても最後までやり抜こうとする強い気持ち。 - 内弁慶の外地蔵(うちべんけいのそとじぞう):
家では威張るのに、外では意気地がなくおとなしいこと。

コメント