意味
「とぐろを巻く(とぐろをまく)」とは、蛇などがからだを渦巻きの形に巻くという意味です。
転じて、人が何人も同じ場所にたむろして、長い時間を過ごすことにもいいます。
一人がある場所に腰を落ち着けて、動かずにいる場合にも使います。
語源・由来
この言葉の「とぐろ」は、蛇などがからだを渦巻きの形に巻くことや、その巻いた形を指す名詞で、縄などを渦巻きに巻くことにもいいます。
「とぐら」という形もあり、漢字では「塒」「蜷局」と書きます。
体を巻いてじっとしている蛇の姿から、人が一つの場所に集まって動かない様子にも使われるようになりました。
使い方・例文
- 草むらで大きな蛇がとぐろを巻いていて、思わず足が止まった。
- 放課後の教室で、男子たちがとぐろを巻いておしゃべりを続けている。
- 父は休みの日、駅前の喫茶店でとぐろを巻き、昼過ぎまで新聞を読んでいる。
類義語
どちらも、人がある場所から動かずにいる様子を表す言葉です。
- 居座る(いすわる):
ある場所に座りこんだまま動かないこと。地位にとどまり続ける意味もある。 - 尻が長い(しりがながい):
人の家を訪ねて話しこみ、なかなか帰らないこと。
「塒」は鳥のねぐらの字
「とぐろ」に当てる漢字の「塒」は、「ねぐら」とも読みます。
「ねぐら」は鳥の寝る所、つまり巣のことで、人の寝る場所や自分の家を指すこともあります。
中国の古い字書でも、この字は垣に穴をあけて作ったニワトリのねぐらを表しています。
平安時代の字書『類聚名義抄』は、この字に「トグラ」の読みを付けています。
もう一つの書き方「蜷局」の「蜷」は、巻き貝のカワニナを指す字です。

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