意味
「送り狼(おくりおおかみ)」とは、親切に送っていくふりをして、途中で隙があれば女性に乱暴しようとする危ない男のことです。
もう一つ、山の中などで人の後をつけてきて、隙を見て襲いかかると考えられていた狼を指すこともあります。
語源・由来
「狼」には動物のほかに、優しそうに見せかけて実は恐ろしい人を指す使い方があります。
送り狼の「狼」もこの使い方で、送っていくという親切な顔の裏に危険を隠した男をいいます。
山の中の狼を指す意味は、「送り犬」という妖怪の言い伝えと重なります。
送り犬は、夜中の山道で人の後ろをついて歩く野犬で、言い伝えは全国各地にあります。
土地によってはついてくるのが犬ではなく狼で、それを送り狼と呼んでいます。
使い方・例文
- 飲み会の帰りに家まで送ると言われたが、送り狼かもしれないと思って断った。
- 終電を逃した同僚を車で送り、送り狼と疑われないよう駅で降ろした。
- 祖父の村には、夜の峠道で送り狼がついてくるという言い伝えがあった。
類義語・関連語
- 羊の皮を被った狼(ひつじのかわをかぶったおおかみ):
おとなしく善良そうに見せかけて、内に悪意を隠している人。
女性を送る男に限らない点が、送り狼と違う。
送り狼の狼、日本では1905年に絶滅
日本にはかつて、本州・四国・九州にニホンオオカミがすんでいました。
オオカミの中では最も小形で、「山犬(やまいぬ)」とも呼ばれました。
1905年に奈良県で捕獲されたのを最後に絶滅しています。
北海道にいたエゾオオカミも1900年ごろに姿を消し、いま日本の野山に野生の狼はいません。

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