意味
「袖の下(そでのした)」とは、人目につかないよう、こっそり贈る金品のことです。
賄賂のことで、心付けを指す場合もあります。
「そでした」とも言います。
また、「袖の下より」「袖の下から」の形で、手で何かをするのを人に気づかれないように行うさまを表すこともあります。
語源・由来
この言葉は、着物の袖の下から、人に見られないように物を贈ることから来ています。
使い方・例文
- 工事の許可をめぐって袖の下を受け取った役人が、処分を受けた。
- 審判に袖の下を渡して試合に勝とうとするなど、許されるはずがない。
- うちは袖の下で仕入れ先を決めたりしないと、店主は言い切った。
類義語
いずれも、自分に都合よく取りはからってもらうために贈る金品を指す言葉です。
- 賄賂(わいろ):
不正な目的で相手に贈る金品。法律では、公務員などの職務に関して受け渡される不法な報酬を指す語。 - まいない:
賄賂と同じ意味の言葉。 - 鼻薬(はなぐすり):
ちょっとした額の賄賂。
英語表現
grease someone’s palm
相手にこっそりお金を渡して、頼みごとを聞いてもらうこと。
He tried to grease the official’s palm to get the permit.
(彼は許可を得ようと、役人に袖の下を渡そうとした。)
backhander
イギリスのくだけた言い方で、不正な支払いや賄賂。
The company was accused of paying backhanders to win contracts.
(その会社は、契約を取るために袖の下を渡したとして非難された。)
「鼻薬」は泣く子に与える菓子も指す
同じく賄賂を指す「鼻薬」は、まず鼻の病気に使う薬のことです。
子どもが鼻を鳴らして泣くのを止める薬という見立てから、子どもをなだめるために与える菓子も「鼻薬」と呼びます。
さらに、ちょっとした額の賄賂も「鼻薬」と言い、「鼻薬をきかせる」のように使います。
袖に隠して渡すしぐさから名付けられた「袖の下」とは、呼び名の成り立ちが違います。

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