慣用句

鳴り物入り

(なりものいり)

笛や太鼓などの鳴り物を入れて、にぎやかに盛り上げること。また、物事を大げさに宣伝すること。

異形:鳴物入り

6文字の言葉 / 「な」から始まる言葉
鳴り物入り ことば
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意味

「鳴り物入り(なりものいり)」とは、楽器をにぎやかに鳴らして、場を盛り立てるという意味です。
もう一つ、物事を大げさに宣伝するという意味もあります。

語源・由来

この言葉の「鳴り物」は楽器のことです。
歌舞伎の下座げざ音楽(= 舞台の効果や伴奏のための音楽)では、三味線と唄を除いた鉦かね・太鼓・鼓つづみ・笛などによる囃子はやしを、特に「鳴り物」と呼びます。
「鳴り物入り」は、その鳴り物を入れてにぎやかにするという、語の組み立てどおりの言葉です。

畳の間で役者たちが台本を手に稽古し、右側で鼓・大太鼓・笛・締太鼓・三味線の奏者が演奏している木版画
歌舞伎の役者と、鼓や太鼓を鳴らす囃子方の稽古(歌川豊国画、1801年)

使い方・例文

  • 夏祭りの山車だしは、太鼓や笛の鳴り物入りで町内を練り歩いた。
  • 応援団はトランペットを吹き鳴らし、鳴り物入りで選手を送り出した。
  • 鳴り物入りで発売された新製品だが、売れ行きは今ひとつだ。
  • 新しい監督は鳴り物入りで迎えられたが、結果が出るまで時間がかかった。
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類義語

どちらも、大げさに宣伝するという2つ目の意味に近い言葉です。

  • 喧伝(けんでん):
    世の中に向けて、盛んに言い広めること。
  • 吹聴(ふいちょう):
    人に言いふらして回ること。

英語表現

much fanfare

世間からの大きな注目と関心。

The new smartphone was launched with much fanfare.
(その新しいスマートフォンは鳴り物入りで発売された。)

鳴り物を奏でるのは舞台脇の黒御簾

歌舞伎で鳴り物を含む下座音楽を演奏するのは、舞台の下手しもて(= 客席から見て左側)の一角にある黒御簾くろみすという場所です。
黒く塗った板の囲いに窓を設け、そこに黒い簾すだれを下げて、客席から演奏者が見えないようにしています。
江戸の劇場では、文政年間(1818〜1830年)ごろまでは反対側の上手かみてにあり、その後に今の下手しもてへ移りました。

鼓・太鼓・笛は、舞台に並んで演奏する出囃子でばやしを務めることもあります。
それ以外の鳴り物は、黒御簾くろみすの中で演奏する決まりです。

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