意味
「ねじが緩む(ねじがゆるむ)」とは、気持ちの張りが抜けて、だらしなくなるという意味です。
一人の心構えだけでなく、規律がゆるんでだらだらしている様子にも使います。
文字どおりには、かたく締めてあったねじがゆるくなることを指します。
語源・由来
この言葉は、締まっていたねじがゆるむ様子を、心のたるみにたとえたものです。
ここでの「ねじ」は、物を締めつける部品というより、時計のぜんまいを巻く部分や水道の栓のように、ねじって動かす仕組みを指します。
「ねじ」という語は、動詞「ねじる」の連用形が名詞になったものとも、古い動詞「ねづ」の連用形から来たものともされ、漢字では「螺子」「捻子」「捩子」などと書きます。
使い方・例文
- 夏休みに入ったとたん、弟はすっかりねじが緩んで昼まで寝ている。
- 優勝が決まってから、チーム全体のねじが緩んだようにミスが続いた。
- 連休明けはねじが緩みやすいので、朝の支度を前の晩に済ませておこう。
坂口安吾の小説では涙腺のねじが緩む
『青鬼の褌を洗う女』(坂口安吾)で、語り手の「私」が、自分を愛している年配の男久須美について語る場面です。
年を取って涙もろくなった様子を、涙の出る器官のねじまでゆるんだと言い表しています。
彼は年老い涙腺までネジがゆるんで、よく涙をこぼす。
類義語・関連語
どちらも、張りつめていたものがゆるむ意味の言葉です。
- 箍が緩む(たががゆるむ):
気持ちのゆるみや年齢のせいで、締まりがなくなること。桶を締める輪の「たが」がゆるむことにたとえた言い方。 - 気が緩む(きがゆるむ):
張りつめていた気持ちがほどけること。

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