意味
「緊褌一番(きんこんいちばん)」とは、心を引き締めて奮い立ち、十分な覚悟を決めて物事に取りかかるという意味です。
褌を固く締め直すことを、気持ちを引き締めることにたとえた四字熟語です。
語源・由来
この言葉は、「緊褌」に「一番」を添えた語です。
「緊褌」は褌を固く締めるという意味です。
使い方・例文
「緊褌一番する」の形で、動詞としても使います。
- 決勝を前に、監督は「ここからが緊褌一番だ」と選手たちに言った。
- 赤字続きの事業を立て直すため、社員一同緊褌一番して取り組む。
- 試験まで残り三か月、緊褌一番、苦手な数学に向き合うことにした。
類義語・関連語
覚悟を決めて物事に当たるという点で、次の言葉が近い意味を持ちます。
「緊褌一番」と類義語の違い
どれも覚悟を決めて物事に当たる点は同じですが、「緊褌一番」は気を引き締める心構えに、「背水の陣」は後がない状況に、「大死一番」は捨て身の奮起に重点があります。
| 語句 | 意味の中心 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| 緊褌一番 (きんこんいちばん) | 気を引き締め、覚悟を決めて取りかかる | 大事な仕事や勝負に臨むとき |
| 背水の陣 (はいすいのじん) | 逃げ道を断って全力で当たる | 後がない状況に置かれたとき |
| 大死一番 (だいしいちばん) | 死んだつもりで大いに奮起する | 捨て身で難局に当たるとき |
英語表現
gird up one’s loins
困難なことに備えて気を引き締める、という意味の表現。
もとは腰に帯を締めて身支度を整えることで、褌を締める「緊褌」とよく似た発想。
We need to gird up our loins for the final match.
(決勝戦に向けて、緊褌一番しなければならない。)
「緊褌一番」と同じく「一番」で終わる開口一番・大死一番
「一番」で終わる四字熟語は、ほかにもあります。
開口一番は「口を開くや、まず初めに」という意味で、話し始めのいちばん初めを表します。
気構えを表す「緊褌一番」とは、同じ「一番」でも意味の向きが異なります。
大死一番は、もとは今までの自分を投げ捨てて仏法に徹することを表す仏教の言葉で、そこから「死んだつもりで奮起する」という意味に広がりました。

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