意味
「コップの中の嵐(こっぷのなかのあらし)」とは、当人たちは勢いこんで争っていても、周りにはほとんど影響しないまま終わるもめごとのことです。
「内輪もめ」と同じ意味で使うこともあります。
語源・由来
この言葉は、英語の言い回し「a storm in a teacup」を訳したものです。
W・B・バーナードという人が書いた劇の題名「A Storm in a Teacup」から来たとする説明もあります。
英語をそのまま訳すと「ティーカップの中の嵐」で、日本語ではティーカップがコップに置き換わっています。
小さな器の中で嵐が起きても外には及ばない、というたとえです。
使い方・例文
- 役員たちの派閥争いは、社員から見ればコップの中の嵐にすぎなかった。
- 町内会の会長選びでもめているが、コップの中の嵐で町の暮らしは何も変わらない。
- 部員どうしの言い争いはコップの中の嵐で、翌週には誰も話題にしなかった。
類義語・関連語
狭い範囲の中での争いを表す言葉です。
- 内輪もめ(うちわもめ):
家族や仲間など、身内どうしの争い。 - 蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい):
小さな者同士の、つまらないことにこだわった争い。『荘子』の寓話から生まれた言葉。
「コップの中の嵐」と「蝸牛角上の争い」の違い
どちらも狭い世界での争いを表すため、取り違えやすい言葉です。
「コップの中の嵐」は、当人たちの騒ぎが外にまで及ばずに終わる点に重きがあります。
一方、「蝸牛角上の争い」は、大きな視点から見れば争う理由そのものがつまらない、という点を表します。
英語表現
a storm in a teacup
取るに足りない事柄をめぐる、必要以上の怒りや心配。
Their argument over the seating plan was just a storm in a teacup.
(席順をめぐる彼らの言い争いは、ただのコップの中の嵐だった。)

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