意味
「狼少年(おおかみしょうねん)」とは、同じうそを何度もくり返しつく人のことです。
もう一つ、狼にさらわれて育てられた人間の男の子という意味もあります。
語源・由来
この言葉は、イソップ寓話にある、羊飼いの少年の話から来ています。
少年は狼が出たとうそをついては大人たちをだましていたため、本当に狼が出たときには誰にも信じてもらえませんでした。
この話から、同じうそをくり返す人を「狼少年」と呼ぶようになりました。
使い方・例文
- 大地震が来ると何度も騒いだ彼は、すっかり狼少年扱いされている。
- 毎月「今日で辞める」と言う先輩は、職場の狼少年になっている。
- 仮病を重ねて狼少年になった私は、本当の腹痛も信じてもらえなかった。
類義語・関連語
- 嘘つき(うそつき):
うそを言う人。同じうそを重ねるかどうかは問わない、広い呼び名。
英語表現
cry wolf
ありもしない危険を何度も訴えて騒ぐこと。
イソップの同じ話から生まれた英語の言い回し。
If you keep crying wolf, nobody will believe you when you really need help.
(そうやって何度も騒いでいると、本当に助けが要るときに誰も信じてくれなくなるよ。)
英訳の「狼少年」の話は羊の全滅で終わる
タウンゼンドによるイソップ寓話の英訳では、この話の題は「羊飼いの少年と狼」です。
村の近くで羊の番をしていた少年は、狼が来たと叫んで村人を三、四回呼び出し、駆けつけた人たちを笑いものにしました。
やがて本当に狼が現れ、少年はおびえて助けを求めましたが、誰も耳を貸さず、羊の群れは狼にすべてやられてしまいます。
話の最後には、次の一文が添えられています。
There is no believing a liar, even when he speaks the truth.
(うそつきの言うことは、本当のことを言っていても信じられない。)


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