意味
「贔屓目(ひいきめ)」は、贔屓する対象を、実際よりも高く評価してしまう見方を指します。
応援しているチームや自分の子どもなど、気に入っている対象に対して向けられる視点です。
語源・由来
「贔屓」は、古くは「ひき」と読まれていましたが、音変化して今の「ひいき」という読みになった言葉です。
気に入った人に力を貸して後押しする、特別に引き立てるという意味で使われてきました。
「贔屓目」は、この「贔屓」に「目」が付いてできた言葉です。
「目」は、大目に見る・控えめのように、物の見方や度合いを表すときにもよく使われます。
使い方・例文
「贔屓目」は、「贔屓目に見ても」のように、それでも、という譲歩の形で使われることがあります。
- どんなに贔屓目に見ても、この出来では合格点はつけられない。
- 祖父は孫の絵を贔屓目で眺め、才能があると信じて疑わない。
- 自分のチームを贔屓目に見てしまうのは仕方がない。
類義語・関連語
この言葉と同様に、実際以上に好意的な評価をしてしまうことを表す言葉には、次のようなものがあります。
- 欲目(よくめ):
自分の希望や都合から、物事を実際以上に高く見積もってしまうこと。
「贔屓目」と「欲目」の違い
どちらも実際より高く評価してしまう点は共通しますが、評価が甘くなる理由が異なります。
| 語句 | ニュアンス |
|---|---|
| 贔屓目 (ひいきめ) | 気に入っている対象をひいきする立場から、好意的に評価する |
| 欲目 (よくめ) | 自分の希望や都合から、実際以上に高く見積もる |
対義語
「贔屓目」とは対照的な意味を持つ言葉には、次のようなものがあります。
- 公平無私(こうへいむし):
私的な感情や利益を挟まず、偏りのない公正な態度で物事を行うこと。
英語表現
英語で近いニュアンスを表す言葉に、次のようなものがあります。
through rose-colored glasses
物事や人を実際よりよく見てしまう、好意的すぎる見方を表す表現。
ひいきの相手に限らず、物事全般を楽観的に見る場合にも使われる言い回し。
Parents often look at their children through rose-colored glasses.
(親は我が子を贔屓目に見てしまいがちです。)
「贔屓」は元々、力を振り絞るという意味だった
「贔屓」という字は、元々は怒りにまかせて力を振り絞ることを意味していました。
誰かを特別に応援したり引き立てたりする、今の使われ方とはかけ離れた出発点です。
そこから、力を尽くして相手のために動くという意味合いに転じ、今の「引き立てる」という意味に変わっていきました。
同じ字を含む言葉には、弱い立場の人に同情して味方したくなる心情を表す判官贔屓もあります。

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