意味
「頑迷固陋(がんめいころう)」とは、考えがかたくなで見識が狭く、物事を正しく判断できないという意味です。
古い習慣や考えにこだわって新しいものを受け入れない人や、そのような態度について言います。
- 頑迷(がんめい):かたくなで道理にくらいこと。
- 固陋(ころう):見識が狭く、古い習慣に固執すること。
語源・由来
この言葉は、似た意味の「頑迷」と「固陋」を重ねて意味を強めた語です。
「頑迷」は「頑冥」とも書きます。
使い方・例文
「頑迷固陋な人」「頑迷固陋に拒む」「頑迷固陋だ」のように、形容動詞としても使います。
- 新しい機械の導入に反対する頑迷固陋な幹部に、若手は手を焼いていた。
- 周囲の忠告を頑迷固陋に退け、彼は古いやり方を最後まで改めなかった。
- 年を重ねても頑迷固陋にならず、若い人の意見に耳を傾けたいものだ。
類義語
「頑迷固陋」と類義語の違い
どれも考えや態度を改めようとしない様子を言いますが、「頑迷固陋」は見識の狭さと判断の誤りに重点があります。
「頑固一徹」は意志を押し通すこと、「因循姑息」はその場しのぎで済ませることが中心です。
| 語句 | 意味 | 重点 |
|---|---|---|
| 頑迷固陋 (がんめいころう) | かたくなで見識が狭く、正しく判断できない | 見識の狭さ・判断の誤り |
| 頑固一徹 (がんこいってつ) | 自分の考えをどこまでも押し通す | 意志の強さ・譲らなさ |
| 因循姑息 (いんじゅんこそく) | 古いやり方を改めず、その場しのぎで済ませる | 改革をしない・一時しのぎ |
対義語
- 融通無碍(ゆうずうむげ):
考え方や行動がとらわれず、自由で滞りのないこと。
英語表現
set in one’s ways
習慣や考え方が固まっていて、変えようとしないさま。
My grandfather is too set in his ways to try anything new.
(祖父は頑迷固陋で、新しいことを何も試そうとしない。)
stick-in-the-mud
新しいことを嫌い、古いやり方から離れない人。
Don’t be such a stick-in-the-mud; let’s try the new system.
(そんなに頑迷固陋にならずに、新しい仕組みを試してみよう。)
司馬遷は「頑迷固陋」の固陋を、自分の考えを指して使った
「固陋」は、書き手が自分のことを言うのにも使われてきました。
『史記』の著者である司馬遷は、任安にあてた手紙の結びで、「略固陋を陳ぶ」(= 狭い見識ながら、おおよそを申し述べました)と書いています。


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