意味
「狷介孤高(けんかいここう)」とは、自分の意志をかたく守って人々から離れ、品格を高く保っているという意味です。
俗世間に超然としている様子にも使います。
前半の「狷介」は片意地という意味も持つ語で、周りと妥協しないかたくなさも含んでいます。
- 狷介(けんかい):自分の信じるところを固く守り、他と妥協しないこと。
- 孤高(ここう):俗世間から離れ、ひとり自分の志を守ること。
語源・由来
この言葉は、「狷介」と「孤高」を重ねた四字熟語です。
「狷介」の「狷」は意を曲げない、「介」はかたいという意味です。
「孤高」は、ひとり他にぬきんでて高いという意味の語です。
使い方・例文
「狷介孤高な人」「狷介孤高の士」のように、人の生き方や人柄を言うときに使います。
- 流行に背を向けて自分の作風を守り続けた画家は、狷介孤高の人だった。
- 祖父は狷介孤高な性格で、親戚の集まりにもほとんど顔を出さなかった。
- 彼の狷介孤高な態度は、同僚から近寄りがたいと思われていた。
「狷介孤高」の「狷介」は『晋書』の向秀伝に出てくる
「狷介」という語は、中国の歴史書『晋書』の向秀伝に出てきます。
友人の嵆康が処刑されたあと、向秀は郡から推されて都の洛陽に上りました。
そこで文帝から、箕山の志(= 世を離れて隠れ住む志)があると聞いていたのに、なぜここにいるのかと問われ、次のように答えています。
以爲巣許狷介之士、未達堯心、豈足多慕。
(巣父や許由は狷介の士ですが、堯の心を理解していませんでした。
どうして深く慕うほどのことがありましょうか。)
巣父と許由は、古代中国の伝説に出てくる隠者です。
この答えを聞いて、文帝はたいへん喜んだと書かれています。
ここでの「狷介」は、世間から離れて自分を守り通す隠者を評した語として使われています。


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