意味
「一味徒党(いちみととう)」とは、ある目的のために集まって組んだ仲間のことです。
仲間に加わることそのものを指す場合もあり、悪事をたくらむ集まりについて言うことが多い語です。
語源・由来
この言葉は、どちらも仲間や仲間を組むことを表す「一味」と「徒党」を重ねて、意味を強めた語です。
「徒党」は、中国の歴史書『史記』にも出てくる古い語です。
使い方・例文
- 犯人は一人ではなく、一味徒党を組んで銀行を狙っていたらしい。
- 時代劇で、悪代官とその一味徒党がついに捕らえられた。
- 「君も一味徒党に加わるのか」と兄が冗談めかして聞いてきた。
小説での使用例
夏目漱石の『坊っちゃん』には、同僚の山嵐が、教頭の赤シャツを温泉の町で取り押さえる計画をいよいよ実行すると言いに来る場面があります。
それから三日ばかりして、ある日の午後、山嵐が憤然とやって来て、いよいよ時機が来た、おれは例の計画を断行するつもりだと云うから、そうかそれじゃおれもやろうと、即座に一味徒党に加盟した。
(夏目漱石『坊っちゃん』)
ここでは悪事の仲間ではなく、山嵐の計画に「おれ」が加わることを「一味徒党に加盟した」と言っています。
類義語・関連語
- 一味同心(いちみどうしん):
同じ目的のために心を一つにして集まること。
「一味徒党」の「徒党」は江戸時代に禁じられた集まり
江戸時代には、百姓が集まって一揆を起こすような結びつきは「徒党」として禁止され、取り締まられました。
百姓だけでなく、武士が徒党を組むことも厳しく禁じられていました。

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