四字熟語

一味同心

(いちみどうしん)

同じ目的のもとに力を合わせ、心を一つにすること。また、その人々。


7文字の言葉」から始まる言葉
一味同心 ことば
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意味

「一味同心」は、「一味」と「同心」という近い意味の語を重ねて、結びつきの強さを表した四字熟語です。
同じ目的のもとで心を一つにして力を合わせることをいい、そうしてまとまった人々そのものを指す使い方があります。

  • 一味(いちみ):同じ目的で寄り集まった仲間。
  • 同心(どうしん):目的や志を同じくすること。

語源・由来

「一味同心」は、中世の日本で人々が力を合わせるときの言葉として使われました。
この言葉は中世の一揆的な集団がもつ連帯性を指し、寺院の集会で参加者の総意によって物事が決められたことに起源があるとみられます。

使い方・例文

「一味同心」は、集団が心を合わせて一つの目的に向かう場面で使われます。

  • 町内が一味同心して、途絶えていた祭りの再開にこぎつけた。
  • 倒産の危機を前に、社員は一味同心となって工場を守った。
  • 村人たちは一味同心し、決壊した堤の修復に取りかかった。

類義語・関連語

「一味同心」と同じように、多くの人が心を合わせてまとまることを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 一致団結(いっちだんけつ):
    多くの人が一つの目的のために心を合わせ、強くまとまること。
  • 一心同体(いっしんどうたい):
    二人以上が心を一つにし、一人の人間のように固く結びつくこと。
  • 一味和合(いちみわごう):
    僧たちが心を一つにして団結すること。

「一味同心」と「一味和合」の違い

「一味同心」と「一味和合」は、頭に置く「一味」の字が同じで、心を一つに合わせるという意味も重なります。
分かれるのは使われる場面で、「一味同心」は一揆や集団の誓いに、「一味和合」は僧たちの団結に使われます。

語句頭に置く語使われる場面
一味同心
(いちみどうしん)
一味一揆や集団の誓い
一味和合
(いちみわごう)
一味僧たちの団結

対義語

「一味同心」とは逆に、同じ場にいながら心がそろっていないことを表す言葉があります。

  • 同床異夢(どうしょういむ):
    同じ立場にいながら、考えや目的が人それぞれ異なること。

英語表現

be of one mind

集まった人たちの考えがそろっていることを表す言い方。

The members were of one mind about postponing the festival.
(会員たちは祭りの延期について心を一つにしていました。)

join forces

別々だった人や集団が一つになって事に当たることを表す表現。

The villagers joined forces to repair the broken bank.
(村人たちは力を合わせて、決壊した堤を直しました。)

誓いを水に溶かす「一味神水」

中世の日本には、一味同心を誓うための「一味神水いちみしんすい」という作法がありました。
一揆に加わる人々は神社の境内に集まり、心を一つにすることと、誓いに背いたらどんな神罰を受けてもかまわないことを記した起請文きしょうもんを作り、全員が署名しました。
その起請文を焼いて灰にし、神前に供えた水に混ぜて一同で回し飲みするのが正式の作法でした。
誓いの場では、神を呼び出すために鐘やかね鰐口わにぐちといった金属の器が打ち鳴らされました。

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