意味
「黒白分明(こくびゃくぶんめい)」とは、善と悪、正しいことと誤っていることの区別がはっきりしているという意味です。
「黒」を悪や非、「白」を善や是にあてて、物事のよしあしが明らかに分かれている様子を言います。
- 黒白(こくびゃく):黒と白。転じて善と悪、是と非。
- 分明(ぶんめい):区別がはっきりしていること。
語源・由来
この言葉は、「黒白」と「分明」を組み合わせた語です。
中国では、唐の韓偓の詩「鵲」(= カササギを詠んだ詩)に、次の一節があります。
偏承雨露潤毛衣,黑白分明眾所知。
(ひとえに雨露の恵みを受けて羽を潤し、黒と白がはっきり分かれていることは皆が知っている)
ここでは、カササギの羽の黒と白の色がくっきり分かれている様子を言っています。
中国の新聞『新華日報』の1943年10月2日の短評「民主主義的劍」には、善悪・是非の区別に使った次の例があります。
民主與非民主,正義與非正義應當是黑白分明,不能夠絲毫假借的。
(民主と非民主、正義と非正義は、黒白がはっきり分かれているべきもので、少しも容赦できないものだ)
使い方・例文
- 審判の判定は黒白分明で、どちらの選手からも異議は出なかった。
- 裁判では、何が事実で何がうそかを黒白分明にしなければならない。
- 祖父は物事の黒白分明な人で、筋の通らない話には乗らなかった。
黒白分明の「びゃく」は「白」の呉音
「黒白」の「びゃく」は、「白」の呉音(= 古い時代に日本に伝わった漢字の音の一つ)です。
「こくはく」と読んでも同じ語です。
同じ字で「くろしろ」とも読み、黒と白のほか、事の是非という意味でも使います。
物事の是非をはっきりさせるという意味の「黒白をつける」も、この「黒白」を使った言い回しです。

コメント