いつまでも曖昧なままだった議論に決着をつけ、どちらが正しいのかをはっきりさせる。
そんな決着のつけ方を表すのが、「黒白をつける」(こくびゃくをつける)です。
意味
「黒白をつける」とは、物事の是非や善悪、真偽などをはっきりと決めることという意味です。
曖昧な状態のまま放置せず、明確な結論を出すという前向きな意志を伴う言葉で、議論や争いに決着をつける場面でよく使われます。
- 黒白(こくびゃく):黒と白、転じて善悪や是非のたとえ。
- つける:決着させる、はっきりさせること。
語源・由来
「黒白をつける」は、囲碁の碁石の色に由来するという説が広く知られています。
囲碁は白と黒の碁石を使い、盤面を制した方が勝ちとなる勝負事です。
対局が終われば、どちらの色の石が優勢だったかによって勝敗がはっきりと決まることから、物事の是非や優劣を明確にする意味で「黒白をつける」という言葉が使われるようになったと考えられています。
もともとは「黒白」の語順でしたが、後の時代に語呂の良さなどから「白黒」という言い方も広まりました。
使い方・例文
「黒白をつける」は、曖昧な状況に明確な決着をつける場面で使われます。
- 裁判で、この問題の黒白をつけることになった。
- いつまでも曖昧にせず、そろそろ黒白をつけるべきだ。
- 話し合いの末、二人の意見の黒白がついた。
類義語・関連語
「黒白をつける」と同様に、物事に決着をつける様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 白黒つける(しろくろつける):
「黒白をつける」と同じ意味で使われる、より一般的な言い方。 - 決着をつける(けっちゃくをつける):
争いや議論に最終的な結論を出すこと。
英語表現
settle the matter
物事に決着をつける、はっきりさせるという意味の表現。
They decided to settle the matter in court.
(彼らは裁判で黒白をつけることにした。)
なぜ「黒白」が先に来ていたのか
現在は「白黒つける」という語順の方が一般的ですが、もともとの形は「黒白をつける」でした。
囲碁の世界では、盤上を制する力の強い側を黒、弱い側を白とみなす見方があり、これは玄人を意味する「くろうと」、素人を意味する「しろうと」という言葉にも通じる発想だとされています。
力の強いものを先に置くという、この古い語順の感覚は、時代が下るにつれて語呂の良さを優先する話し言葉の変化に押され、「白黒」という順序に取って代わられていきました。
今では辞書にも両方の形が並んで載っていますが、「黒白」は本来の語順を伝える、やや古風な言い方として残っています。









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