意味
曖昧な状態のまま放置せず、明確な結論を出すという前向きな意志を伴う言葉で、議論や争いに決着をつける場面でよく使われます。
- 黒白(こくびゃく):黒と白、転じて善悪や是非のたとえ。
- つける:決着させる、はっきりさせること。
語源・由来
「黒白をつける」の「黒白(こくびゃく)」は、「黒」を悪や非、「白」を善や是にあてる古くからの用法に基づく言葉です。
色の対比そのものを指す用法は古く、平安時代の漢詩集『田氏家集』(892年頃)にさかのぼります。
もともとは「黒白」の語順でしたが、後の時代に語呂の良さなどから「白黒」という言い方も広まりました。
使い方・例文
「黒白をつける」は、曖昧な状況に明確な決着をつける場面で使われます。
- 裁判で、この問題の黒白をつけることになった。
- いつまでも曖昧にせず、そろそろ黒白をつけるべきだ。
- 話し合いの末、二人の意見の黒白がついた。
類義語・関連語
「黒白をつける」と同様に、物事に決着をつける様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 白黒つける(しろくろつける):
「黒白をつける」と同じ意味で使われる、より一般的な言い方。 - 決着をつける(けっちゃくをつける):
争いや議論に最終的な結論を出すこと。
英語表現
settle the matter
物事に決着をつける、はっきりさせるという意味の表現。
They decided to settle the matter in court.
(彼らは裁判で黒白をつけることにした。)
なぜ「黒白」が先に来ていたのか
現在は「白黒つける」という語順の方が一般的ですが、もともとの形は「黒白をつける」でした。
囲碁の碁石の色に由来するという説も語られますが、「黒」を悪や非、「白」を善や是にあてる用法のほうが古くからあります。
力の強いものを先に置くという、この古い語順の感覚は、時代が下るにつれて語呂の良さを優先する話し言葉の変化に押され、「白黒」という順序に取って代わられていきました。
今では両方の形が使われていますが、「黒白」は本来の語順を伝える、やや古風な言い方として残っています。









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