意味
締め切りや期限が間近に迫り、のんびり構えていられずに慌てて動き出さざるを得ない状況を指す言葉です。
語源・由来
「尻に火がつく」は、実際に体が火に近づいたときの反応をそのまま言葉にした、素朴な発想から生まれた表現です。
座っている自分の尻の下に火が迫ってくれば、誰でもじっとしてはいられず、慌てて飛び上がって動き出すはずです。
この、身の危険を感じて反射的に動かざるを得なくなる様子が、締め切りに追われて焦る心理状態にそのまま重ねられ、日常語として定着していきました。
使い方・例文
「尻に火がつく」は、締め切りや期限が迫り、焦って行動する場面で使われます。
- 締め切り前日になって、ようやく尻に火がついた。
- 尻に火がつくまで動かないのが、彼の悪い癖だ。
- 試験当日が近づき、さすがに尻に火がついたようだ。
類義語・関連語
「尻に火がつく」と同様に、物事が差し迫った状況を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 切羽詰まる(せっぱつまる):
物事が差し迫って、追い詰められた状態になること。 - 時間の問題(じかんのもんだい):
遠からず、必ずそうなることが分かっている状態。
英語表現
be under the gun
締め切りなどのプレッシャーに追われている状態を表す口語表現。
I’m really under the gun to finish this by tomorrow.
(明日までに終わらせなければならず、尻に火がついている。)
逃げ遅れる恐怖が江戸の街で生んだ、体感的な言い回し
江戸時代は火事が非常に多く、いったん火が住まいに迫ると、人々は着の身着のままで慌てて逃げ出さざるを得ない場面が繰り返された。
もはや悠長に構えていられないほど危険が身に迫った状態を、実際に火が体に触れる熱さになぞらえて「尻に火がつく」と表現するようになったとされる。
現在では実際の火事に限らず、締め切りや期限が迫って追い詰められた状況全般を指す言葉として使われている。










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