四字熟語

悲傷憔悴

(ひしょうしょうすい)

悲しみに胸を痛め、やつれ衰えること。


9文字の言葉 / 「ひ・び・ぴ」から始まる言葉
悲傷憔悴 ことば
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意味

「悲傷憔悴(ひしょうしょうすい)」とは、悲しみに心を痛めて、やせ衰えてしまうという意味です。
「悲傷」と「憔悴しょうすい」という二つの熟語を重ねた四字熟語です。

  • 悲傷(ひしょう):悲しんで心を痛めること。
  • 憔悴(しょうすい):心配や疲れでやせ衰えること。

語源・由来

この四字の形は、北宋の文人蘇轍そてつが書いた「黄州こうしゅう快哉亭記(= 黄州の快哉亭という建物について記した文章)」に出てきます。
その中に、次の一節があります。

不然,連山絕壑,長林古木,振之以清風,照之以明月,此皆騷人思士之所以悲傷憔悴而不能勝者。
(そうでなければ、連なる山と深い谷、長く続く林と古木に清らかな風が吹き、明るい月が照らしても、それらはみな、詩人や物思いに沈む人が悲しみやつれて、耐えきれなくなるもとになります。)

心が晴れない人にとっては、美しい景色もかえって悲しみを深めるもとになる、という文脈で使われています。

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使い方・例文

  • 愛犬を亡くした祖母は悲傷憔悴し、しばらく食事ものどを通らなかった。
  • 事故の知らせを受けて駆けつけた遺族の、悲傷憔悴した姿が痛ましかった。
  • 長い看病の末に夫を見送った彼女の顔には、悲傷憔悴の色が濃く表れていた。

英語表現

pine away

悲しみのあまり、心身が次第に弱っていくこと。

After her husband died, she slowly pined away.
(夫を亡くしてから、彼女は悲しみのあまり次第にやつれていった。)

「黄州快哉亭記」で「悲傷憔悴」と対になる「快」

「黄州こうしゅう快哉亭記」は、張という人物が流された土地で長江を見渡す亭(= あずまや)を建て、蘇轍そてつの兄の蘇軾そしょくがそれを「快哉」と名づけたことを記した文章です。
文中には、楚の襄王じょうおうが吹いてきた風を「快哉此風」と喜び、宋玉そうぎょくがこれは大王だけの風だと答えた話が引かれています。
蘇轍そてつは、風そのものに違いはなく、楽しむか憂えるかは人の境遇の違いによると述べています。
そのうえで、流されたことを苦にしない張の心があれば粗末な家でも快く過ごせるが、そうでなければ同じ山や月も「悲傷憔悴」のもとになる、と続けています。

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