意味
「白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし)」とは、月日がたつのが非常に早いという意味です。
白い馬が走り過ぎるのを壁のすきまからちらっと見たように、時間があっという間に過ぎ去ることをたとえています。
- 白駒(はっく):白い馬。
- 隙(げき):すきま。
- 過ぐる(すぐる):通り過ぎる。
- 如し(ごとし):〜のようだ。
語源・由来
この言葉は、荘子(= 中国の古い思想書)の知北遊(= 荘子の中の一章)にある、次の一節が由来です。
原文では「隙」の代わりに、「隙」と通じて「すきま」の意味で使われる「郤」の字が書かれています。
人生天地之間、若白駒之過郤、忽然而已。
(人がこの天地の間に生きる時間は、白い馬が壁のすきまの前を走り過ぎるのを見るようなもので、あっという間のことです。)
使い方・例文
- 入学したのが昨日のようなのに、もう卒業だ。まさに白駒の隙を過ぐるが如しである。
- 還暦の祝いの席で、父は白駒の隙を過ぐるが如しと、これまでを振り返った。
- 定年まで働いた三十年は、白駒の隙を過ぐるが如しだったと先輩は語った。
類義語・関連語
月日の過ぎ去る早さや、とどまらない様子を表す語です。
- 光陰矢の如し(こういんやのごとし):
月日がたつのが早いたとえ。 - 駟の隙を過ぐるが如し(しのげきをすぐるがごとし):
四頭立ての馬車が戸のすきまの前を走り過ぎるように、月日がたちまち過ぎていくことのたとえ。 - 歳月人を待たず(さいげつひとをまたず):
年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎていき、少しもとどまらないこと。
「白駒の隙を過ぐるが如し」と類義語の違い
「白駒の隙を過ぐるが如し」「光陰矢の如し」「駟の隙を過ぐるが如し」は、どれも月日が早く過ぎることを表します。
「歳月人を待たず」は、早さよりも、時間が人の都合を待たずに進み続けるという点に重点があります。

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