意味
「自明の理(じめいのり)」とは、わざわざ説明するまでもなく、はっきりしている道理のことです。
ほかの根拠を持ち出さなくても、それ自体で正しいと分かる筋道を指します。
- 自明(じめい):証明しなくても明らかなこと。
- 理(り):物事の筋道。道理。
語源・由来
明治時代に西洋の哲学の言葉に当てる訳語を集めた『哲学字彙』の改訂増補版(1884年)に、この言葉が載っています。
使い方・例文
- 毎日の練習を休み続ければ、腕が落ちるのは自明の理だ。
- 売る量が買う量を大きく上回れば値が下がるのは、自明の理である。
- 彼は自明の理を長々と説明して、会議の時間をむだにした。
類義語・関連語
どれも、疑う余地がないほどはっきりしている様子をいう言葉です。
- 理の当然(りのとうぜん):
理屈から考えて、そうなるのが当たり前のこと。 - 明々白々(めいめいはくはく):
疑いようもなく、きわめてはっきりしているさま。 - 火を見るよりも明らか(ひをみるよりもあきらか):
疑いをはさむ余地がないほど明らかなこと。 - 一目瞭然(いちもくりょうぜん):
ひと目見ただけで、はっきり分かること。目で見て分かる物事に使う。
英語表現
self-evident
証明や説明がいらないほど明らかに正しいさま。
It is self-evident that you cannot win without practice.
(練習せずに勝てないのは自明の理だ。)
独立宣言、人の平等を「自明」の真理に
英語で「自明」に当たる self-evident は、1776年のアメリカ独立宣言にも出てきます。
宣言には、次の一文があります。
We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal
(われわれは、次のことを自明の真理と考える。すべての人は平等につくられている。)
すべての人が平等につくられていることなどを、証明のいらない真理として掲げた一文です。

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