意味
「おくびにも出さない」とは、ある事を胸の内に深く隠して、口にしないばかりか、そのそぶりさえ見せないという意味です。
「おくびにも見せない」とも言います。
語源・由来
この言葉の「おくび」は、胃にたまった空気が口から出てくること、つまりげっぷのことです。
漢字では「噯」と書き、「噯にも出さない」とも表記します。
おくびとしてさえ外に出さない、という言い方で、隠している事の気配をまったく表に出さない、という意味の言い回しです。
使い方・例文
- 彼は昇進が決まったことをおくびにも出さず、いつもどおり仕事をしていた。
- 母は病院に通っていることなどおくびにも出さないで、明るく笑っていた。
- 試合に負けた悔しさをおくびにも出さない主将の姿に、後輩たちは胸を打たれた。
類義語・関連語
どれも隠し事を口にしない点で共通しますが、そぶりまで隠すことは含みません。
「おくび」は噯気のこと、あくびの意味も
「おくび」に当てる「噯」の字は、「噯気」という語にも使われます。
噯気はおくびの改まった呼び名で、くだけた言い方では「げっぷ」と言います。
「おくび」という語は、げっぷのほかに、あくびを指すこともありました。
「おくびにも出さない」の「おくび」は、げっぷのほうの意味です。

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