意味
「口が堅い(くちがかたい)」とは、秘密や大事なことを、簡単には他人に漏らさないという意味です。
他人に関することも軽々しく口にしない、信頼できる人柄を表すときに使います。
反対に、何でもすぐ話してしまう人には「口が軽い」を使います。
語源・由来
「口が堅い」の「堅い」は、しっかりしていて揺るがないという意味です。
「守りが堅い」「堅い信念」の「堅い」と同じ使い方で、言うべきでないことを口の外へ出さない様子を表します。
使い方・例文
- 彼は口が堅い性格なので、悩みごとを相談しやすい。
- あの店員は口が堅くて、客の個人情報を漏らさないと評判だ。
- 弟は口が堅いから、サプライズパーティーの計画を教えても安心だ。
対義語
「口が堅い」とは反対の意味を持つ言葉に、次のものがあります。
- 口が軽い(くちがかるい):
おしゃべりで、言ってはいけないことまで話してしまうこと。
「口が堅い」と「口が重い」は意味が違う
「口が重い」は、口数が少ないことを言います。
江戸時代の上田秋成の浮世草子『諸道聴耳世間猿』(1766年)には、「小間物のかたげ売、是も口がおもたうてはいかず」(小間物を担いで売り歩く商売も、口数が少なくては務まらない)とあります。
どれだけしゃべるかを言う言葉で、秘密を守るという意味は含みません。
一方の「口が堅い」は、言ってはならないことを人に漏らさないことです。
「その話になると口が重くなる」は話したがらない様子を言うだけですが、「口が堅いから信用できる」と言えば、秘密を預けられる人だという評価になります。
人柄を信頼してほめるときに使うのは、「口が堅い」のほうです。




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