季節・行事のことわざ(1月〜12月の月別)

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季節の移り変わりや年中行事にちなむことわざ・慣用句・四字熟語を、1月から12月まで月ごとに案内します。
各月の行事や季節の特集と、その月にちなむ言葉を並べました。
季節ごとの言葉をまとめて読むなら「春夏秋冬/季節」の一覧をご覧ください。

1月:正月・書き初め

新しい年を迎える月です。正月の縁起物や初夢、書き初めにちなむ言葉がそろいます。

この月にちなむ言葉

  • 一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり):
    一年の計画は元日の朝に立てるべきだということ。何事も最初が肝心という教え
  • 一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび):
    初夢に見ると縁起がよいとされるものを順に並べた言葉
  • 門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか):
    正月を迎えるのはめでたい反面、死へ一歩近づくことでもあるということ

2月:節分・冬の終わり

月の初めの節分には、豆をまいて鬼を払います。鬼の出てくることわざも数多くあります。寒さが緩んだりぶり返したりしながら、春へ向かう時期です。

この月にちなむ言葉

  • 鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ):
    冷酷な人でも、時には哀れみを感じて涙を流すことがあるというたとえ
  • 三寒四温(さんかんしおん):
    寒い日が三日ほど、暖かい日が四日ほど続くのを繰り返す気候。歳時記では冬の季語だが、手紙の挨拶では2月から3月ごろに使うことが多い

3月:卒業・春の彼岸

卒業式の季節です。20日ごろの春分を中日とする春の彼岸には、冬の寒さも和らぎます。

この月にちなむ言葉

  • 蛍雪の功(けいせつのこう):
    蛍の光や雪明かりで書物を読んだ中国の話から、苦労して学問に励んだ末の成果。学業を締めくくるころにふさわしい言葉
  • 暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで):
    冬の寒さは春分のころまでに、夏の暑さは秋分のころまでに和らぐということ

4月:桜・春の眠り

桜が咲き、花見の季節を迎えます。

この月にちなむ言葉

  • 花より団子(はなよりだんご):
    花見の席で、桜より団子に気を取られるように、風流より実利を重んじること
  • 花に嵐(はなにあらし):
    見頃の花を嵐が散らすように、良いことには邪魔が入りやすいということ
  • 世の中は三日見ぬ間の桜かな(よのなかはみっかみぬまのさくらかな):
    三日見ないうちに散る桜のように、世の中の移り変わりが激しいこと
  • 春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず):
    春の夜は眠り心地がよく、夜明けに気づかず寝過ごしてしまうこと

5月:端午の節句・母の日・初夏

5日の端午の節句には鯉のぼりを揚げ、第2日曜日は母の日です。初夏のさわやかな晴れの日が多い月です。

この月にちなむ言葉

  • 鯉の滝登り(こいのたきのぼり):
    難関を突破して勢いよく出世すること。鯉のぼりはこの伝説にちなむといわれる
  • 五月晴れ(さつきばれ):
    すっきり晴れた気持ちのよい天気。今は新暦5月の晴天にいうことが多い
  • 麦秋(ばくしゅう):
    麦の収穫期にあたる初夏。陰暦四月の別名
  • 孝行のしたい時分に親はなし(こうこうのしたいじぶんにおやはなし):
    親孝行をしたいと思うころには、親はもう亡くなっているという嘆き

6月:梅雨

梅雨の季節です。陰暦の五月は今の6月から7月上旬にあたるので、「五月雨」「五月晴れ」はもともとこの時期の言葉です。

この月にちなむ言葉

  • 五月雨(さみだれ):
    梅雨どきに降り続く長雨。物事が途切れながらだらだら続くことのたとえにも使う
  • 五月晴れ(さつきばれ):
    本来は梅雨の合間の晴れ間を指す言葉

7月:七夕・梅雨明け

7日は七夕で、短冊に願い事を書きます。梅雨が明けると夏本番です。

この月にちなむ言葉

  • 雷が鳴ると梅雨が明ける(かみなりがなるとつゆがあける):
    梅雨の終わりに雷が鳴ると、本格的な夏が近いという言い伝え

8月:夏の盛り

暑さの厳しい月です。夏の虫や、季節外れの道具にたとえた言葉もあります。

この月にちなむ言葉

  • 飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし):
    明かりに寄って焼け死ぬ虫のように、自分から進んで危険に飛び込むこと
  • 夏炉冬扇(かろとうせん):
    夏の囲炉裏と冬の扇のように、時期に合わず役に立たないもの

9月:敬老の日・十五夜・秋の彼岸

第3月曜日は敬老の日です。中秋の名月(十五夜)は陰暦八月十五日の夜の月で、今の暦では9月から10月上旬のあいだで、毎年日付が変わります。下旬の秋分を中日とする秋の彼岸には、夏の暑さも和らぎます。

この月にちなむ言葉

  • 亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう):
    長年の経験で身につけた知恵や技は尊いということ
  • 暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで):
    夏の暑さは秋分のころまでに、冬の寒さは春分のころまでに和らぐということ

10月:秋の盛り

空が澄み、実りの季節を迎えます。日が短くなり、夜が長くなっていく時期でもあります。

この月にちなむ言葉

  • 天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき):
    空が澄んで高く晴れ、馬も肥える、秋の過ごしやすい季節
  • 秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし):
    秋の日は沈むのが非常に早いというたとえ
  • 灯火親しむべし(とうかしたしむべし):
    涼しく夜の長い秋は、灯りのもとで読書をするのにふさわしいということ。「読書の秋」のもとになったともいわれる
  • 実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな):
    実った稲穂が垂れるように、学識や徳が深まるほど謙虚になるべきだという教え
  • 女心と秋の空(おんなごころとあきのそら):
    変わりやすい秋の空のように、女性の気持ちは移ろいやすいということ

11月:冬のはじまり・小春日和

暦の上では立冬を迎え、冬が始まります。冷え込む日のあいだに、春のように暖かい日が訪れることもあります。

この月にちなむ言葉

  • 小春日和(こはるびより):
    晩秋から初冬の、春のように暖かく穏やかな晴天。「小春」は旧暦十月、今の11月ごろの呼び名

12月:年末・冬至

一年を締めくくる月です。22日ごろの冬至は、一年でいちばん昼が短い日です。

この月にちなむ言葉

  • 冬至冬中冬はじめ(とうじふゆなかふゆはじめ):
    冬至は暦の上では冬の半ばだが、寒さの本番はこれからだということ
  • 一陽来復(いちようらいふく):
    もとは冬至や陰暦十一月を指す言葉。転じて、悪いことが去って幸運が巡ってくること
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