「秋」に関することわざ・慣用句・四字熟語一覧|季節の言葉と「秋」が別の意味になる言葉

「秋」に関することわざ・慣用句・四字熟語一覧|季節の言葉と「秋」が別の意味になる言葉 特集
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「天高く馬肥ゆる秋」「秋茄子は嫁に食わすな」のように季節としての秋を表す言葉がある一方、「危急存亡の秋」「一日千秋」のように「秋」が季節とは別の意味で使われる言葉もあります。
秋にまつわることわざ・慣用句・四字熟語22語を、季節を表す言葉と、「秋」が別の意味やたとえになる言葉に分けて、読み・意味とともに紹介します。

秋の空と天気

  • 天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき):
    空が澄み渡って高く晴れ、馬も食欲を増して肥える、秋の気候のよい時節をいう言葉。
  • 女心と秋の空(おんなごころとあきのそら):
    秋の空模様のように、女性の愛情や感情は移ろいやすいということ。
  • 男心と秋の空(おとこごころとあきのそら):
    男の女に対する愛情は、秋の空模様のように変わりやすいということ。
  • 秋風が立つ(あきかぜがたつ):
    秋風が吹くこと。
    転じて、男女間の愛情が冷めることのたとえ。
  • 秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし):
    秋の日が沈むのは非常に早いというたとえ。
    夕方から夜になるまでの変化が、ほかの季節より急に感じられる。
  • 秋晴れ(あきばれ):
    秋の、空気が澄んで空が高く感じられるような気持ちのよい晴天のこと。
  • 秋の夕焼け鎌を研げ(あきのゆうやけかまをとげ):
    夕焼けになれば翌日は晴天と思ってよいから、草刈りや稲刈りの準備として鎌を研いでおけということ。

実りと食べ物

  • 秋茄子は嫁に食わすな(あきなすびはよめにくわすな):
    美味しい秋茄子を嫁に食べさせない意地悪と、体を冷やすからという気遣いの、二つの意味を持つ言葉。
  • 新米(しんまい):
    その年に新しくとれた米のこと。秋の季語。
    また、「新前(しんまえ)」がなまった言葉として、仕事や物事を始めたばかりで、まだ慣れていない人の意味でも使われる。
  • 柿が赤くなれば医者が青くなる(かきがあかくなればいしゃがあおくなる):
    柿が赤く実る秋は気候がよく病人が少なくなるため、医者の仕事が減るということ。

季節の移ろい・行事

  • 暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで):
    残暑は秋の彼岸のころに衰え、冬の寒さも春の彼岸のころには和らいで、過ごしやすくなるということ。
  • 灯火親しむべし(とうかしたしむべし):
    秋の涼しい夜は、灯火のもとでじっくりと読書をするのに最適であること。
  • 一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる):
    一枚の葉が落ちるのを見て秋が来たことを知るように、わずかな前触れから将来の大きな動きを予知することのたとえ。
  • 秋の扇(あきのおうぎ):
    秋になり使われなくなった扇のこと。
    転じて、男性の愛を失って見捨てられた女性のたとえ。

秋の情景を借りた教え

  • 秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる):
    発情期である秋の鹿は、鹿笛の音にもすぐに近寄ってくるところから、弱点につけ込まれて利用されやすいことのたとえ。
  • 物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ):
    人の短所を言った後は、なんとなく寂しい気持ちになるということ。
    転じて、何事につけても余計なことを言うと、災いを招くということ。

「秋」が別の意味・たとえになる言葉

  • 危急存亡の秋(ききゅうそんぼうのとき):
    組織や国が生き残れるか滅びるかの、極めて重大な瀬戸際にあること。
    ここでの「秋」は季節ではなく、重大な時期を指す言葉として使われている。
  • 一日千秋(いちじつせんしゅう):
    非常に待ち遠しい気持ち、長く待ちわびる心の状態のこと。
    「千秋」は千年の意味で、この「秋」は季節ではなく年を表す。
  • 秋波を送る(しゅうはをおくる):
    相手の関心を引こうとして、色目を使うこと。また、自分の利益のために相手の関心を引こうとすること。
    「秋波」はもともと秋のころの澄んだ波のことで、美人の涼しい目もとや色っぽい目つきのたとえとして使われている。
  • 秋霜烈日(しゅうそうれつじつ):
    刑罰・権威・志操しそうなどが、秋の霜や夏の強い日差しのように厳しくおごそかであることのたとえ。
    秋の霜も夏の日差しも厳しいものであるところから、そのたとえとして使われている。
  • 一日三秋(いちじつさんしゅう):
    一日会わないだけで長い月日がたったように感じられるほど、非常に待ち遠しいこと。
    一日千秋と同じ意味で、この「秋」は一年とも、秋の三か月ともいわれる。
  • 千秋万歳(せんしゅうばんぜい):
    千年万年、永遠、また長寿や末長い繁栄を祝う言葉。
    「秋」はここでも季節ではなく、年月を意味している。

秋の言葉に見る、二つの「秋」の使われ方

この一覧に集めた言葉は、大きく二つに分かれます。
一つは、天候や実り、行事など、実際の秋の季節を描いた言葉です。
もう一つは、「秋」の字を使いながら、季節そのものではなく、年月や重大な時期を表したり、別の物事のたとえになったりする言葉です。

実際の秋を描く言葉

天候・実り・行事のように、秋という季節の様子や暮らしをそのまま言い表した言葉です。

分類代表例
天候天高く馬肥ゆる秋/秋の日は釣瓶落とし/秋晴れ
実り秋茄子は嫁に食わすな/新米
行事暑さ寒さも彼岸まで/灯火親しむべし

「秋」が年や時を表す言葉・たとえになる言葉

  • 年月を表す秋:
    千秋万歳・一日千秋・一日三秋のように、「秋」が年や長い年月を指す例。
  • 重大な時を表す秋:
    危急存亡の秋のように、「秋」が国や組織の重大な時期を指す例。
  • たとえに使われる秋:
    秋波を送る・秋霜烈日のように、秋の波や霜を借りて、色っぽい目つきや刑罰・権威の厳しさなど別の物事をたとえる例。

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