厳しい寒さが和らぎ、ようやく暖かな日差しに心弾ませていても、気がつけば空は厚い雲に覆われている。
穏やかな気候とは裏腹に、天候がころころと移り変わる春の空模様を、
「春に三日の晴れなし」(はるにみっかのはれなし)と言います。
意味
「春に三日の晴れなし」とは、春の天気は非常に変わりやすく、晴天が長くは続かないという意味です。
長く厳しい冬が終わり、本格的な春の訪れを喜んでいても、すぐに曇ったり雨が降ったりする不安定な空模様を表しています。
純粋に天候や季節感を指す言葉であり、人生の教訓や人間の心理の比喩として使われることは基本的にありません。
語源・由来
「春に三日の晴れなし」の由来は、日本の春季における特有の気象現象にあります。
春になると、乾いた空気をもたらす移動性高気圧と、雨を降らせる温帯低気圧が、偏西風に乗って交互に日本列島の上空を通過します。
これらの気圧の波は数日の周期でやってくるため、数日おきに天気が崩れるという経験則が、そのまま言葉として定着しました。
使い方・例文
「春に三日の晴れなし」は、天候の変化についての会話などで使われます。
- 春に三日の晴れなしと言うように、今週末はまた雨の予報だ。
- 春に三日の晴れなしを見越して、今のうちに洗濯を済ませる。
- 山の天気はまさに春に三日の晴れなしで、たちまち雲行きが怪しくなる。
類義語・関連語
「春に三日の晴れなし」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 三寒四温(さんかんしおん):
冬から春先にかけて、寒い日が三日ほど続くと、その後四日ほど暖かい日が続く気象のこと。 - 女心と秋の空(おんなごころとあきのそら):
女性の感情は、秋の空模様のように移り変わりやすいということ。
「春に三日の晴れなし」や「三寒四温」が純粋に気象の周期を表すのに対し、「女心と秋の空」は人の心の移り変わりを天候に例えているという違いがあります。
英語表現
「春に三日の晴れなし」を英語で表現する場合、以下の言葉が当てはまります。
Spring weather is changeable.
直訳:春の天気は変わりやすい
意味:春の天候が不安定であることを直接的に表す一般的な表現。
まとめ
暖かくて過ごしやすい春ですが、その天気は気まぐれでなかなか安定しません。
「春に三日の晴れなし」は、そんな日本の気象を的確に表した言葉です。
外出の機会が増える季節だからこそ、急な雨にも対応できる準備をしておけば、変わりやすい空模様とも上手に付き合っていけることでしょう。









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