意味
「悠久(ゆうきゅう)」とは、果てしない時の流れや、自然・歴史が途切れることなく続いていく様子をいいます。
語源・由来
「悠」は、はるか遠くまで続く様子やゆったりと落ち着いた状態を、「久」は時間が長く続くことを表します。
長い時間を意味する二つの漢字が重なることで、人間の想像を超えるような途方もない時間の長さを強調する言葉となりました。
使い方・例文
「悠久」は、大自然の営みや、国や文化の歴史など、壮大なスケールを持つものに対して使われます。
- 大河の流れに悠久の歴史を感じる。
- 古代の遺跡で悠久の時に思いを馳せる。
- この森には悠久の自然が息づいている。
類義語・関連語
「悠久」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 永遠(えいえん):
いつまでも果てしなく続くこと。「悠久」は過去から未来へと続く時間の長さを強調しますが、「永遠」は時間を限定せず未来永劫変わらない状態を指すという違いがあります。 - 恒久(こうきゅう):
ある状態がいつまでも変わらずに長く続くこと。 - 万古(ばんこ):
はるか昔から現在まで、いつまでも限りなく続くこと。
対義語
「悠久」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
- 刹那(せつな):
きわめて短い時間。仏教用語で時間の最小単位を指します。 - 瞬間(しゅんかん):
瞬きをするほどの、ごくわずかな時間。
英語表現
「悠久」を英語で表現する場合、以下の英単語が当てはまります。
eternity
意味:永遠、悠久。
始まりも終わりもない、無限の時間を表す一般的な表現です。
The river has flowed here for all eternity.
(その川は悠久の時をこえてここに流れている。)
everlasting
意味:永遠に続く、不朽の。
状態や存在がいつまでも絶えずに続く様子を強調する形容詞です。
Nature’s power is everlasting.
(大自然の力は悠久である。)
『中庸』で悠久は物を成す理由とされる
「悠久」は、『中庸』の第二十六章に出てくる語です。
「博厚は物を載する所以なり。
高明は物を覆う所以なり。
悠久は物を成す所以なり。
博厚は地に配し、高明は天に配し、悠久は疆り無し」。
広く厚いことは地に、高く明らかなことは天になぞらえられ、悠久にはかぎりがない、という三つ組です。
ここでの悠久も長く続くことを言い、その長さによって物事が成し遂げられる、という位置づけです。
長さそのものより、長さがもたらす結果に目が向いた言い方でした。









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