意味
「二者択一(にしゃたくいつ)」とは、二つのうち、どちらか一方を選ぶことです。
「二者択一を迫られる」の形で、他に道がなくどちらかを選ばなければならない場面によく使われます。
- 二者(にしゃ):二つの事柄や選択肢。
- 択一(たくいつ):一つを選び出すこと。
語源・由来
「二者択一」は「二者選一」とも言います。
論理学では、二つ(広い意味ではそれ以上)の命題のうち一つだけが真であるような体系を指す言葉としても使われます。
使い方・例文
- 進学か就職か、二者択一の決断を迫られた。
- A案かB案か、まさに二者択一の議論が続いている。
類義語・関連語
「二者択一」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 取捨選択(しゅしゃせんたく):
良いものを取り、悪いものを捨てること。 - ジレンマ:
二つの選択肢があり、どちらを選んでも不都合が生じる状況。
「二者択一」と類義語の違い
これらの言葉は、選択肢の数と、選んだ結果どうなるかが違います。
| 語句 | 選択肢の数 | 決断後の状況 |
|---|---|---|
| 二者択一 (にしゃたくいつ) | 二つ | 一方を手に入れ、一方を捨てる |
| 取捨選択 (しゅしゃせんたく) | 複数 | 基準に合うものだけを残す |
| ジレンマ | 二つ | どちらを選んでも問題が残る |
対義語
「二者択一」の対義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 多岐亡羊(たきぼうよう):
方針や選択肢が多くて迷うこと。 - 両立(りょうりつ):
二つの物事が同時に成り立つこと。 - 共存(きょうそん):
二つ以上のものが共に存在すること。
英語表現
binary choice
意味:二択、二つの選択肢しかない状況
We were faced with a binary choice: accept the offer or walk away.
(オファーを受けるか断るか、私たちは二者択一を迫られた。)
「二者択一」は1889年の法律書に
「二者択一」は、明治の法律の本にすでに出てきます。
1889年(明治22年)の『身分法』は、未成年者の財産の扱いを説明するところで、本人が二つのうちどちらかを選べることを「二者擇一の権利」と書いています。
「擇」は「択」のもとの字です。
1940年(昭和15年)に名古屋商工会議所がまとめた、電気の使用が制限されたときの工場の調査にも出てきます。
ある工場は、工員を半分に減らすか工場を閉めるかの「二者擇一」だと答えています。









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