意味
「威風堂々(いふうどうどう)」とは、威厳があって立派な様子をいいます。
また、気勢がおおいに盛んな様子を表すこともあります。
- 威風:人を恐れさせるほどの威厳や勢い。
- 堂々:態度が落ち着いて立派なさま。
語源・由来
「威風」と「堂堂」という二つの漢語を重ねた四字熟語です。
「威風」は周囲を圧するような威厳のこと、「堂堂」は態度や容姿が立派でいかめしい様子を表す語で、合わせてその威厳をあたりに示す様子を表します。
使い方・例文
「威風堂々」は、威厳のある人物の態度や、雄大な建造物などを称賛する場面で使われます。
- 選手たちは威風堂々と入場した。
- 丘の上に威風堂々たる城がそびえる。
- 彼は逆境でも威風堂々としていた。
類義語・関連語
「威風堂々」のように、圧倒的な重みや落ち着きを表す類義語には以下のような言葉があります。
- 貫禄(かんろく):
身に備わっている威厳や重み。 - 風格(ふうかく):
その人や物が持つ独特の味わいや品格。 - 荘厳(そうごん):
重々しくおごそかで、立派なさま。 - 泰然自若(たいぜんじじゃく):
落ち着き払って物事に動じないさま。
「威風堂々」と「貫禄」の違い
威厳や落ち着きを表す言葉ですが、評価の対象となる部分に明確な違いがあります。
「威風堂々」は全体から放たれる圧倒的な勢いや立派さを、「貫禄」は長年の経験や地位からにじみ出る内面的な重みを言います。
対義語
「威風堂々」とは逆に、威厳や勢いがなく小さくなっている様子を表す言葉です。
- 意気消沈(いきしょうちん):
元気をなくし、しょげかえっているさま。 - 萎縮(いしゅく):
恐れたり気後れしたりして、縮こまること。 - 卑屈(ひくつ):
自分をいやしめ、他人にこびへつらうこと。
英語表現
majestic
意味:威厳のある、壮大な
The lion walked with a majestic stride.
(ライオンは威風堂々と歩いた。)
imposing
意味:印象的な、威圧感のある
He is an imposing figure.
(彼は威風堂々たる人物だ。)
エルガーの「威風堂々」、原題はシェイクスピアの嘆きの言葉
「威風堂々」といえば、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの行進曲を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし原題「Pomp and Circumstance」は、栄光を讃える言葉ではありませんでした。
この言葉はシェイクスピアの悲劇『オセロ』に由来します。
妻の不貞を疑った将軍オセロが、「栄えある戦の誇りも、華やかさ(Pomp)も、威儀(Circumstance)も、さらば」と嘆き、武人としての務めに別れを告げる場面の台詞です。
絶望の台詞が、そのまま行進曲の題名として使われることになったわけです。
なお、日本語の「威風堂々」は、この行進曲の邦題として作られた言葉ではありません。
明治時代の文章に、すでに使われています。
もとからあった四字熟語が邦題に当てられた、という順序です。














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