意味
「柿が赤くなれば医者が青くなる(かきがあかくなればいしゃがあおくなる)」とは、柿の実が赤く熟す秋は過ごしやすい季節で、体をこわす人が減り、医者の商売があがったりになる、という意味のことわざです。
柿の「赤」と、仕事が減って顔色を失う医者の「青」を並べたところに面白みがあります。
語源・由来
秋になって気候が穏やかになり、栄養のある柿が出回ると、体調を崩す人が減るという経験をもとにした言い方です。
食べ物で健康を保つというこの考え方は、今では「医食同源」という言葉で言い表されます。
使い方・例文
「柿が赤くなれば医者が青くなる」は、柿の栄養価や秋の健康について話す時によく使われます。
例文
- 「庭の柿がたくさん実ったよ。柿が赤くなれば医者が青くなると言うし、しっかり食べて元気に過ごそう。」
類義語・関連語
- 林檎が赤くなると医者が青くなる:
リンゴが赤く熟す頃は病人が減り、医者が困るという意味。西洋のことわざ “An apple a day keeps the doctor away.” と同じ発想を共有している。 - 梅はその日の難逃れ(うめはそのひのなんのがれ):
朝に梅干しを食べれば、その日は災難に遭わずに済むという意味。
英語表現
An apple a day keeps the doctor away
直訳は「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」で、体によいものを食べていれば病気にならないという意味の英語のことわざ。
My grandmother always said an apple a day keeps the doctor away, and she rarely got sick.
(祖母はいつも「一日一個のリンゴで医者いらず」と言っていたが、実際めったに病気をしなかった。)
柚子やみかんでも医者は青くなる
医者を青くする果物は柿だけではありません。
「柚が黄色くなれば医者が青くなる」「橙が赤くなれば医者の顔が青くなる」と、秋から冬に色づく実で同じ言い回しが作られました。
江戸後期のことわざ集『譬喩尽』には「蜜柑の皮が色付くと藪医の顔が青なる」と、腕の悪い医者に絞った形も記録されています。
ただ、ビタミンCで比べると、柿はみかんの倍以上あります。
文部科学省の食品成分データベース(日本食品標準成分表八訂増補2023年)によると、甘がき(生)のビタミンCは100gあたり70mgで、温州みかん(砂じょう、生)は33mgです。
みかんの形と比べるなら、数字の上では柿の形に分があります。












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