ことわざ

腹八分目に医者いらず

(はらはちぶんめにいしゃいらず)

満腹になる前に食事を終えれば病気を防ぎ健康を保てるという教え。

短縮形:腹八分目

14文字の言葉 / 「は・ば・ぱ」から始まる言葉
腹八分目に医者いらず ことば
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意味

「腹八分目に医者いらず(はらはちぶんめにいしゃいらず)」は、満腹になるまで食べずに少し物足りない程度で抑えれば、病気にならず健康に過ごせるという意味です。

語源・由来

「腹八分目」は、満腹するまで食べずに八分目ぐらいでやめておくことで、「腹八分」「腹八合」とも言います。
これに、医者の世話にならずに済むという意味の「医者いらず」を続けたのが「腹八分目に医者いらず」で、「腹八分に医者いらず」とも言います。

使い方・例文

「腹八分目に医者いらず」は、食事の量を控えるよう忠告したり、食べ過ぎを自戒したりする場面で使われます。

  • 祖父は長生きの秘訣を聞かれると、「腹八分目に医者いらずだよ」と言って、まだ食べられそうなところで箸を置く。
  • おかわりを頼もうとした夫に、「腹八分目に医者いらずって言うでしょう」と声をかけた。
  • 還暦を過ぎてからは腹八分目に医者いらずの教えを守り、夕食のご飯は軽く一杯にしている。

類義語・関連語

「腹八分目に医者いらず」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 腹も身の内(はらもみのうち):
    胃腸も自分の身体の一部であるため、暴飲暴食を慎みいたわるべきであるという教え。
  • 大食短命(たいしょくたんめい):
    大量に食べる者は長生きできないということ。

対義語

「腹八分目に医者いらず」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 暴飲暴食(ぼういんぼうしょく):
    健康への影響を顧みず、むやみに酒を飲み度を越して大量に食べること。
  • 鯨飲馬食(げいいんばしょく):
    鯨が水を飲み馬が草を食べるように、一度に大量の飲食物を摂取する様子。
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英語表現

Light suppers make long life

軽い夕食は長生きのもとになる、という意味のことわざ。

Remember that light suppers make long life.
(軽い夕食は長寿をもたらすということを覚えておきなさい。)

The best doctors are Doctor Diet, Doctor Quiet, and Doctor Merryman

最高の名医は節食先生・安静先生・陽気先生、という意味のことわざ。
中世ヨーロッパの健康の教えを詩にした『サレルノ養生訓』の「陽気な心、休息、ほどほどの食事」に由来する言い方。

My grandmother used to say that the best doctors are Doctor Diet, Doctor Quiet, and Doctor Merryman.
(祖母は、最高の名医は節食先生、安静先生、陽気先生だとよく言っていた。)

養生訓の目安は八分でなく「八九分」

「腹八分目に医者いらず」の考え方の背景としてよく挙げられるのが、江戸時代の儒学者・貝原益軒かいばらえきけんが1713年に著した養生書『養生訓ようじょうくん』です。
飲食の節制について、次のように書いています。

珍美の食に対すとも、八九分にてやむべし。
十分に飽き満るは後の禍あり。
(珍しくおいしい料理を前にしても、八分か九分でやめるのがよい。
十分に満腹するまで食べると、後で災いがある。)

益軒が示した目安は「八九分」で、八分目ちょうどとは書いていません。
続けて、少しの間がまんすれば後の災いはなく、少し食べて味のよさを知れば、満腹まで食べたときと楽しみは同じだとも書いています。

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