意味
「男心と秋の空(おとこごころとあきのそら)」とは、男性の女性に対する愛情は、秋の空模様のように変わりやすいという意味です。
同じ発想を女性の心に当てはめた「女心と秋の空」ということわざもあり、今日ではこちらの方が広く使われています。
語源・由来
この言葉は、変わりやすい秋の空模様を、男性の移り気な愛情になぞらえたものです。
「秋の空」の代わりに「川の瀬」を使い、「男の心と川の瀬は一夜に変わる」という言い方をすることもあります。
江戸時代には、心変わりを言うときに「女心」よりも「男心」を主語にする言い方の方がはるかに多く使われていました。
女性を主語にした形は古くは「女の心と秋の空」で、現在は女心と秋の空として定着し、こちらの方が一般的です。
使い方・例文
永井荷風の随筆『日和下駄』には、東京の変わりやすい天気を語るくだりに、次の一節があります。
変りやすいは男心に秋の空、それにお上の御政事とばかり極ったものではない。
(永井荷風『日和下駄』1915年)
変わりやすいものの代表として「男心」と「秋の空」を並べ、そこに「お上の御政事」を付け足しています。
- 男心と秋の空と言うが、彼の気持ちはあっという間に冷めてしまった。
- 江戸の人々は、移り気な恋心を男心と秋の空にたとえていました。
- 昔からの言い回しである男心と秋の空を、祖母が教えてくれた。
注意点
「男心と秋の空」も「女心と秋の空」も、特定の性別の人の心が移り変わりやすいと決めつける言い方です。
相手や場面によっては不快に受け取られることがあるため、親しい間柄での会話にとどめるのが無難です。
類義語・関連語
「男心と秋の空」と同じ発想の言葉に、次のものがあります。
- 女心と秋の空(おんなごころとあきのそら):
女性の愛情や感情が変わりやすいことを言う、同じ発想の言い方。
「男心と秋の空」と「女心と秋の空」の違い
どちらも秋の空模様に心変わりをたとえた、同じ発想の言葉です。
違いは主語で、「男心と秋の空」は男性の、「女心と秋の空」は女性の心変わりを言います。
江戸時代には「男心」を主語にする言い方が主流でしたが、のちに「女心」を主語にする言い方が広まり、現在はそちらが一般的です。
| 語句 | 主語 | 現在の使われ方 |
|---|---|---|
| 男心と秋の空 (おとこごころとあきのそら) | 男性の心 | 江戸時代の本来の形。現在はあまり使われません。 |
| 女心と秋の空 (おんなごころとあきのそら) | 女性の心 | 現在広く使われている一般的な形。 |


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