意味
「秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる)」とは、弱点につけ込まれて利用されやすいことのたとえです。
転じて、自分から危険な状態に身を投じる、という意味でも使われます。
語源・由来
秋は鹿の発情期にあたり、牝鹿は鹿笛の音を牡鹿の鳴き声と思って心を乱し、笛の音に近寄ってきます。
この様子から、弱点につけ込まれて利用されやすいことのたとえとして使われるようになりました。
使い方・例文
- 儲け話に思わず飛びついてしまうのは、まさに秋の鹿は笛に寄るだ。
- 恋をすると、秋の鹿は笛に寄るように、つい警戒心を忘れてしまう。
- 甘い誘いに乗ってしまうのは、秋の鹿は笛に寄るを地で行く話だ。
類義語・関連語
自分から危険や不利益を招いてしまうことを表す言葉には、次のようなものがあります。
- 飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし):
自ら進んで危険の中に飛び込んでしまうことのたとえ。
どちらも自分から危険に近づく意味で使われます。
違いは、「秋の鹿は笛に寄る」が弱点につけ込まれて利用されやすいことを表す点で、この意味は「飛んで火に入る夏の虫」にはありません。
「秋の鹿は笛に寄る」と「飛んで火に入る夏の虫」の違い
| 語句 | 意味 |
|---|---|
| 秋の鹿は笛に寄る (あきのしかはふえによる) | 弱点につけ込まれて利用されやすいこと。自分から危険に身を投じる意味でも使う |
| 飛んで火に入る夏の虫 (とんでひにいるなつのむし) | 自分から進んで危険や災いの中に飛び込むこと |
英語表現
like a moth to a flame
危険だと分かっていても、抗えずに引き寄せられてしまう様子を表す言い回し。
She was drawn to him like a moth to a flame.
(彼女は炎に寄る蛾のように、彼に引き寄せられていった。)


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