ほんの少し離れただけで、土砂降りの雨と見事な晴天がくっきりと分かれている。
夏の空のそんな気まぐれな現象を、昔の人は一本の境界線に見立てました。
そんな局地的な天候の不思議さを鮮やかに言い表したのが、
「夕立は馬の背を分ける」(ゆうだちはうまのせをわける)です。
意味
「夕立は馬の背を分ける」とは、夏の夕立は降る範囲が極めて狭く、降っている場所と降っていない場所の境界がはっきりしていることのたとえです。
語源・由来
「馬の背中を境界線にして、右半身は土砂降りで濡れているのに、左半身は晴れていて全く濡れていない」という、極端なまでに局地的な雨の降り方を表した比喩です。
夏の夕立の範囲が非常に狭く、予測が難しいという現実的な気象の観察から生まれた言葉です。
使い方・例文
「夕立は馬の背を分ける」は、同じ地域でも少し場所が違うだけで天気が全く異なる場面で使われます。
- 自転車で数分走っただけで空が晴れ渡り、夕立は馬の背を分けるを実感した。
- グラウンドの半分だけが濡れており、まさに夕立は馬の背を分けるような雨だった。
類義語・関連語
「夕立は馬の背を分ける」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 夏の雨は馬の背を分ける(なつのあめはうまのせをわける):
「夕立は馬の背を分ける」と全く同じ意味の言葉。 - 馬の背を分ける(うまのせをわける):
上記を短縮した言い方。
「ゲリラ豪雨」を昔の人はこう呼んだ
気象衛星や雨雲レーダーを持たなかった昔の人々も、日々の生活の中で夏の雨がいかに局地的であるかを正確に観察していました。
現代のニュースでは「ゲリラ豪雨」や「局地的大雨」といった言葉で報道されますが、昔の人々はそれを「馬の背」という日常的なスケールに落とし込んで表現しました。








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