故事成語

春秋に富む

(しゅんじゅうにとむ)

年が若く、これから先の人生がまだ長いこと。


9文字の言葉 / 「し・じ」から始まる言葉
春秋に富む ことば
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意味

「春秋に富む(しゅんじゅうにとむ)」とは、年齢がまだ若く、この先の年月が長く残っているという意味です。
ここでの「春秋」は季節ではなく、年月や年齢を指す言葉です。
若い人の将来に期待を寄せる場面でも、まだ年が若いことを言う場面でも使います。

語源・由来

「春秋に富む」は、中国で古くから使われてきた表現です。
たとえば、歴史書『史記』の「秦始皇本紀」には、始皇帝の死後、跡を継いだ二世皇帝に大臣の趙高ちょうこうが次のように進言したと記されています。

先帝臨制天下久、故群臣不敢爲非、進邪説。今陛下富於春秋、初即位、奈何與公卿廷決事。
(先帝は長く天下を治めていたので、家臣たちも間違ったことをしたり、よこしまな意見を述べたりしませんでした。今、陛下は春秋に富み、即位したばかりです。なぜ公卿たちと朝廷の場で政務を決める必要がありましょうか。)

趙高はこう言って、二世皇帝を政治の場から遠ざけ、自分が実権を握ろうとしました。
その後、政治は混乱し、秦の王朝はほどなく滅びてしまいます。

使い方・例文

  • 新社長はまだ春秋に富み、これからの手腕に期待が集まっています。
  • 彼女は春秋に富む年齢なので、伸びしろは十分にあります。
  • 春秋に富む若手選手たちが、次々とチームの主力に育っています。

対義語

「春秋に富む」の反対の意味を表す言葉に、次のようなものがあります。

  • 春秋高し(しゅんじゅうたかし):
    年をとり、多くの年月を過ごしていること。

「春秋に富む」の春秋は、魯の史書の名にもなった

「春秋」には、春と秋のほか、一年、年月、年齢といった意味があります。
魯の国の年代記も『春秋』と呼ばれ、年ごとに出来事を記した編年体の史書であることから、一年を表す「春秋」を書名にしたとみられています。
魯の史官が残した記録に孔子が手を加えたとされ、儒教の経典である五経の一つに数えられます。
記述がごく簡潔なため、その意図を説く解説書が作られ、その一つが『春秋左氏伝』です。
「春秋時代」という時代の名も、この書名から付けられました。

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