意味
「麦秋(ばくしゅう)」とは、麦が熟して取り入れの時期を迎える、初夏のころという意味です。
名前に「秋」とありますが季節は夏で、ここでの「秋」は穀物が実る時期という意味です。
「むぎあき」とも読み、「麦の秋」ともいいます。
陰暦(= 昔のこよみ)の四月の別の呼び名でもあり、俳句では夏の季語です。
語源・由来
この言葉は、穀物が実る時期を秋と呼ぶ、中国の考え方からきています。
『初学記』(= 古い中国の書物)には、蔡邕の『月令章句』(= 季節ごとの決まりを記した「月令」の解説)を引いた、次の一節があります。
百穀各以其初生為春,熟為秋,故麥以孟夏為秋。
(あらゆる穀物は、それぞれ芽生える時を春、実り熟す時を秋とする。だから麦は、孟夏=夏の最初の月に秋を迎える。)
夏の最初の月は陰暦の四月にあたり、そのため「麦秋」は陰暦四月の呼び名にもなりました。
使い方・例文
- 畑一面が黄金色に染まり、いよいよ麦秋を迎えた。
- 麦秋のころになると、祖父は毎朝早く刈り入れの支度に出かけた。
- 季語の授業で、麦秋が夏の言葉だと知って驚いた。
「麦秋」は小津安二郎監督の映画の題名にもなっている
小津安二郎監督が脚本も手がけた映画『麦秋』は、1951年(昭和26年)に公開されました。
なかなか結婚しない娘と、彼女を心配する家族の日常を描いた作品で、キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位に選ばれています。



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