意味
「夏雲奇峰(かうんきほう)」とは、入道雲が夏の空に作る、めずらしい形の峰という意味です。
「夏雲」(= 夏の雲)に「奇峰」(= めずらしい形をした峰)が続く形で、高くわき上がる雲を山の峰に見立てた言葉です。
語源・由来
この言葉は、春夏秋冬を一句ずつ詠んだ「四時」という五言の詩の、夏の句「夏雲多奇峰」から作られました。
陶潜(= 陶淵明)の詩とされてきましたが、作者については別の説もあります。
詩の最初の二句は、次のとおりです。
春水滿四澤,夏雲多奇峰。
(春には水があたりの沢に満ち、夏の雲は珍しい峰を数多く作る。)
使い方・例文
- 山の向こうにそびえる夏雲奇峰を、バスの窓からずっと眺めていた。
- 夏雲奇峰が広がる空の下で、海水浴の子どもたちが歓声を上げていた。
- 夏雲奇峰の見事な空を、スケッチブックに夢中で写し取った。
俳句では夏雲奇峰の雲を「雲の峰」と呼ぶ
「雲の峰」は、夏に山の峰のようにそびえ立つ入道雲のことで、俳句では夏の季語(= 季節を表す言葉)です。
雲を山の峰に見立てる点は、夏雲奇峰と同じです。


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